どう見ても米海軍機なのに空軍所属で運用はCIA 絵に描いたようなスパイ機RB-69Aの正体

冷戦時代、アメリカの情報機関CIAは、旧ソ連などの情報を収集しようと様々な航空機を独自に運用していました。比較的知られているのは、全身真っ黒の偵察機などですが、一方で自国軍機に擬態した機体もありました。

CIAのスパイ機 最後は台湾空軍機として運用

 こうして誕生したRB-69Aは、1950年代後半に運用が開始されます。当初は西ドイツと台湾(中華民国)の双方のアメリカ軍基地で運用されましたが、のちに7機すべて台湾に集約され、中国だけでなく北朝鮮方面にも向かうようになりました。

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RB-69A電子偵察機の数少ない公開写真の1枚。RB-69Aは原型のP2V-7と異なり、主翼の端に燃料タンクを装備していない(画像:アメリカ空軍)。

 1959(昭和34)年には、全機が中華民国空軍、いわゆる台湾空軍に移管されます。さらに、自衛用に哨戒機としては不釣り合いな空対空ミサイルまで装備するようになりました。

 やがて台湾空軍のRB-69Aは、運用のなかで4機が撃墜され、1機が朝鮮半島への飛行中に事故で墜落します。こうして3分の2以上の損失を出したことで、1964(昭和39)年にその危険な偵察任務は終わりを告げられました。

 21世紀現在、このような危険な任務はUAV(無人航空機)や偵察衛星などが肩代わりするようになっていますが、もしかすると知らないところでRB-69Aのように外見を欺瞞した偵察機が、いまだに人目を忍んで飛んでいるかもしれません。

【了】

【写真】日の丸を掲げたRB-69Aの原型機

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子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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