「第2の外環道」その構想を追う 圏央道とのあいだに1本 一部完成済み…?

首都高の新線である横浜北西線は、横浜市街地と東名を直結させる役割のみならず、首都圏を取り囲む広域的な環状道路構想のひとつに位置付けられています。どのような計画の道路なのでしょうか。

外環道と圏央道のあいだに「核都市広域幹線道路」構想

 2020年3月に首都高の新線「K7横浜北西線」(横浜港北JCT~横浜青葉JCT)が開通し、横浜の市街地と東名高速を直結する新ルートが完成しました。実はこの路線、より大きな道路構想の一部になるかもしれません。

 それは「核都市広域幹線道路」と呼ばれるもので、神奈川県が2007(平成19)年に改定した「かながわの交通計画」において、横浜北西線はその一部に位置付けられています。

Large 200529 kakutoshi 01

拡大画像

首都高横浜北西線の終点、横浜青葉の出入口。横浜北西線は広域な環状道路の一部に位置付けられている(2020年1月、中島洋平撮影)。

 核都市広域幹線道路は1994(平成6)年、国の地域高規格道路(自動車専用道の一種)の、候補路線のひとつにリストアップされました。地域の中核をなす都市として国に指定されている「業務核都市」どうしを結ぶという構想で、そのルートはかんたんにいうと、外環道と圏央道のあいだに位置する環状道路です。

 ただし、現状では起点も終点も決まっていません。国土交通省 関東地方整備局によると、神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県でそれぞれ起終点が「神奈川県~神奈川県」などとされており、構想段階に過ぎないといいます。横浜北西線も、この核都市広域幹線道路として区間を決めて整備されたものではなく、神奈川県が独自に位置付けているものだということです。

【路線図】核都市広域幹線道路の予想ルート

最新記事

コメント

Leave a Reply to Cancel reply

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

6件のコメント

  1. 物理的にも位置づけ的にも国道16号線と近いところになりそうなので、国道16号線との関係を考察してほしいです。

  2. 内容が薄すぎる。

  3. 神奈川から埼玉まで圏央道そのものが混んでいるし車線増は見込めない。内側より外側が欲しい。新東名から分岐して中央道とのJCTを経て北関東道に繋げて欲しい。海老名と八王子の両JCTもお手上げだし。

    • 現在、国道140号のバイパス路として秩父地域で西関東道路の整備が進められているものの、あくまで県が主体の事業なので単なる迂回有料道路状態となっているので、これを国(orネクスコ)の事業に引き上げて、広域高速自動車国道整備として関越道花園から中央道甲府あたりまで「西関東自動車道」として繋げて欲しいですね。

    • かなーり外側になりますが、中部横断道-(中央道)-上信越道-(関越道)-北関東道のルートが出来つつあります。但し、建設中の中部横断道が細そうです。

  4. 本来は国道16号線が役割を果たすべきだが、保土ヶ谷バイパスや八王子バイパスなどの区間を除けば、路面店が貼り付いた生活道路となっている状態。信号も多く通過に時間がかかる。