損失「とてつもない規模」 あえぐ交通事業者 新型コロナの交通崩壊 乗り越えるには

利用者減のダメージはかなり大きいようです。

「緊急提言」を国へ提出

 3時間の議論ののち、4月に実施された第1回緊急フォーラムで作成された「提言」を踏まえ、それを具体化するために事業者や国、自治体、そして利用者らが「全員で達成すること」として、次のような枠組みが策定されました。

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オンラインで開催されたフォーラムの様子(画像:高速バスマーケティング研究所)。

●全体

・「必要な交通があること」「つながりの大切さ」を認識。

・感染状況に応じた対応計画の策定と実施(いわゆるBCP)。

・現状に関する情報共有と共闘。

・対策の迅速な実施。

●現場の安全確保

・感染リスクの医学的評価。

・評価に基づく感染防止策のガイドライン作成(感染状況別)とその事業者への普及、感染防止資材の確保。

・ガイドラインに基づく感染防止策の実施と利用者への啓発。

・感染防止策実施について国民、自治体、マスコミ等への広報・情報発信。

●必要な運行の合意形成

・必要な運行の量、質の基準作成(感染状況別)。

・運行計画、変更手続きの柔軟化。

・減便や小型化によるコスト削減と需要抑制。

・交通モード間の融通。

・マイカー利用の制御。

・日々変わる運行状況に関する情報発信。

●事業継続のための経済的支援

・事業継続のための緊急資金手当て。

・平常時における公的補助制度の拡大適用、弾力化。

・特別措置による運行支援(減収補填)。

・感染防止策等、経費増への支援。

・職員の罹患に対する補償。

 これらは、それぞれの立場で行動プランを考えるための「枠組み」であるとのこと。詳細は、「くらしの足をみんなで考える全国フォーラム」ウェブサイト上にて公開予定だそうです。

【了】

【画像】公共交通の復興へ「取り組むべきこと」一覧

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コメント

1件のコメント

  1. 「発症」以前を取り戻すのは、まあ無理。これだけ人の動きや接触を封じる生活様式を求められている以上は。ワクチンが開発されたとて後ろ向き志向が強いこの国のマインドではね。絶対引き摺る。この業界、厳しくなったな。