近現代戦で最前線に出た指揮官たち 佐官や将軍までがなぜ? もしかしたら国王も…?

指揮官自らが戦闘機や戦車、あるいはロボットへ乗り込み戦闘に臨むというのは、アニメなど創作物の世界ではよく見られますが、現実にもそういった事例はあります。そのような前線に出る指揮官たちを、階級ごとに見ていきます。

「大佐! 邪魔です!!」と現実でも言われる可能性は?

 ロボットアニメやスペースオペラなど、戦争を扱う創作物では、やたらと前線に出たがる指揮官の姿が見られます。

 現実世界においても、士気高揚や情報伝達の未発達さから、古代や中世、近世ならば指揮官の陣頭指揮は珍しいことではありませんでした。しかし近代に入ってからは、どこかの赤がパーソナルカラーの大佐のように、指揮権を持っている将校が戦場の最前線に出ることはあったのでしょうか。

Large 20200617 01
映画『加藤隼戦闘隊』(東宝)より。一式戦闘機「隼」の尾翼に飛行第64戦隊の部隊マークである白い斜矢印が見える。

ケース1 戦時中「指揮官率先」を重んじた日米陸軍の航空隊

 現在では、一般的に兵士が現場でよく目にする最高ランクの士官は、中隊長クラスである大尉といわれています。創作物で主人公の直接的上司が大尉であることが多いのは、前線で同じ釜の飯を食う仲間として、最大限に一番偉い人がその階級だからです。しかし旧日本陸軍航空部隊では、さらに上の階級の人が、戦闘機や爆撃機に乗り、前線で指揮を執っていました。

 陸軍航空部隊では「指揮官率先」という考えがありました。戦陣において指揮官が先頭に立ち、言い聞かせるより、やって見せることで自ら規範となり部隊を率いることです。この「指揮官率先」の象徴として最も有名な人物が、「加藤隼戦闘隊」の通称で知られる飛行第64戦隊を率いた加藤建夫中佐(当時)です。

 同隊は1941(昭和16)年8月から、当時、陸軍の最新鋭機だった一式戦「隼」に機種転換し、マレー半島で空戦を戦いました。加藤中佐も将校でありながら、地上ではなく前線で空戦を指揮しており、自身も18機以上の航空機を撃墜しエースパイロットになっています。意外なことに、某赤い人が、大佐になってからも水陸両用機部隊を率いて陣頭で敵地潜入作戦を指揮したのも、まったくもって荒唐無稽なお話というわけではないのです。

【写真】ドイツの元祖「赤い人」と戦闘機

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス