海自艦船ヘリ搭載の歴史 最初の南極観測船や初の護衛艦など節目となった艦船3選

海上自衛隊の作戦行動において艦載ヘリコプターは必要不可欠なものですが、その先駆けはどんな艦だったか、運用開始から現在まで洋上でのヘリコプター運用における、いわゆるマイルストーン的存在になった自衛艦を3隻見ていきます。

初の有人対潜ヘリコプター搭載艦は?

 護衛艦で初めて有人対潜ヘリコプターを搭載したのが護衛艦「はるな」です。はるな型護衛艦の1番艦として1973(昭和48)年2月22日に竣工しました。

「はるな」が搭載したのは、大型の有人対潜ヘリコプターHSS-2です。同機は前述した砕氷艦「ふじ」が搭載していたS-61輸送ヘリコプターの対潜水艦仕様で、機内に吊り下げ式ソナーを装備し、魚雷を積んで、1機で敵探知と攻撃の両方を行うことができました。

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大型のHSS-2対潜ヘリコプターを3機搭載した護衛艦「はるな」(画像:海上自衛隊)。

 砕氷艦「ふじ」が搭載したのと同じサイズのヘリコプターを3機積むために、「はるな」の船体は当時としてはかなり大きく、基準排水量4700トン、全長153mと、護衛艦として初めて4000トンならびに全長150mを超えた艦でもあります。

 船体の後ろ半分をヘリコプター格納庫および発着甲板にするために、127mm速射砲やアスロック対潜ミサイル発射機などは前甲板へ集約されています。

 また波の高い荒れた外洋でもヘリコプターの発着ができるように、自衛艦として初めてフィン・スタビライザーと呼ばれる動揺軽減用の水中翼を船体中央の艦底左右に備えました。このほかにも、発着甲板には「ベアトラップ」と呼ばれるヘリコプター着艦拘束装置を初めて装備しています。

 一説には、海上自衛隊は創設当初から対潜哨戒機を複数搭載した小型空母をアメリカから導入しようとしたり、ヘリコプター搭載の空母型護衛艦の国内建造を計画したりしてきたそうです。

 それらは計画のみで終わりましたが、一方で前述した各種自衛艦でヘリコプターの運用を続けてきたからこそ、現在のいずも型護衛艦につながっているともいえるでしょう。

【了】

【写真】二重反転ローターが特徴 無人対潜ヘリ「ダッシュ」

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子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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