C-1輸送機のメッカ入間基地にも新型機の足音が 初の国産大型ジェット機C-1が消える日は?
C-1の展示は山陰のみ 今後は増えるか
C-2輸送機は2016年から運用を開始し、4年ほどで1個飛行隊分の機数がそろったことになります。現在のペースのまま調達が続いた場合、2025年ごろには入間基地もC-1からC-2に完全に切り替わることが予想されます。
調達ペースはどうなるかわかりませんが、初の国産大型ジェット機であるC-1が元気に空を飛ぶ姿を見るのも、そう長くないといえるでしょう。
なお2020年7月時点において、C-1の保存展示機は鳥取県の美保基地に1機だけです。しかし、ここは基地内なので、見るのは基本的にフェンス越しになります。日本の航空機開発技術の底上げに貢献したC-1なので、YS-11旅客機のように市井の博物館などで保存展示してもいいかもしれません。
ちなみに、C-1をベースに4発エンジン機とした試験機「飛鳥」は、岐阜基地に隣接する岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に保存展示されています。
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Writer: 柘植優介(乗りものライター)
子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。
今は美保基地に残っているのはYS-11だけでC-1はありません