まるでボンネットトラック オーストラリアのみに「生息」する6輪式ランドローバーって?

日本では外国製SUVのブランドのひとつして数えられるランドローバーですが、南半球では、日本製エンジンを積んで独自の進化を遂げています。そのシリーズのなかでも特異な6WD型を見てみます。

「オオトカゲ」の異名を持つオージーランドローバーとは

 JRAがライセンス生産したオーストラリア軍向けのランドローバー110には「ペレンティ」という愛称が付けられていました。これはオーストラリアに生息するオオトカゲのことで、日本では「ペレンティーオオトカゲ」とも呼ばれます。

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イギリス陸軍で使われるランドローバー110(2018年6月、柘植優介撮影)。

 ランドローバー「ペレンティ」は当初、本国向けの車体と同じく4輪駆動型が生産されますが、オーストラリア軍の要求に従い、積載量を増した独自仕様の開発も行われました。

 こうして誕生したのが6輪駆動型のランドローバー「ペレンティ」です。車軸が1軸増えて全長は1.3mほど伸びており、それに合わせて車幅も大きくなっています。性能は原型の4輪駆動仕様が最大積載量1t、牽引重量0.9tなのに対し、6輪駆動型では最大積載量2t、牽引重量1.5tに増加していました。

 また積載量や車重の増加に合わせ、エンジンはターボ付きのいすゞ製ディーゼルに換装され、出力も60kwから90kwに向上しています。

 この6輪駆動型のランドローバー「ペレンティ」は大きな積載量を生かして、シェルターを搭載したり、救急車仕様が製作されたりしたほか、特殊部隊向けの長距離偵察仕様も生まれています。

 ちなみに6輪駆動はオーストラリアの独自仕様ですが、ランドローバーの母国イギリスでは、キャブオーバー型やハーフトラック型といった、これまた一風変わった仕様が作られています。

【了】

【写真】異形のランドローバー兄弟車あれこれ

Writer:

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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