ブラジル空軍 自国パイロットの手でグリペンE戦闘機の初フライトに成功
ブラジル空軍で「グリペンE」戦闘機の運用が始まるまであと少し。
ブラジル空軍は2020年8月20日(木)、サーブ(SAAB)製の新型戦闘機F-39「グリペンE」に関して、初めて自軍パイロットの操縦で初飛行に成功したことを発表しました。
操縦はクリスティアーノ・デ・オリベイラ・ペレス空軍少佐が行い、サーブの生産拠点があるスウェーデン南部のリンシェーピングの飛行場を離陸した「グリペンE」戦闘機は、約50分間バルト海上空を飛行したとのことです。
ブラジルは2014年に、JAS39「グリペン」戦闘機の最新タイプであるE/F型を導入することを正式に決め、2019年9月10日に同国向けの生産初号機が初飛行しています。しかし、このときはサーブに所属するスウェーデン人テストパイロットの手によるものでした。
ブラジル空軍の発表では、クリスティアーノ少佐は今回の初飛行のために1月からリンシェーピングでシミュレーターを含む様々なトレーニングを受けてきたとのこと。なお「グリペンE」戦闘機は、将来的にブラジル国内でもライセンス生産される計画のため、今後は技術移転も予定されています。
【了】
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