軽自動車は世界に売れないのか 日本では普及頭打ち 本当にガラパゴス?

軽自動車の世帯当たり普及台数が約40年ぶりに前年マイナスを記録し、普及が頭打ちになってきました。では、海外では売れないのでしょうか。日本独自の規格である軽自動車ですが、小さなクルマの需要は海外でも確実に存在します。

日本のそのままでは売れない 「安かろう」でも売れない

 また、海外で販売される小さなクルマの多くは、日本の軽自動車よりもエンジン排気量が大きくなっています。これは、実際に必要な動力性能と燃費性能を満足させるには、日本の軽自動車の排気量では小さすぎるというのが理由です。規制がないところで合理的な排気量を考えると、だいたいの場合で、エンジン排気量は日本よりも大きくなります。インドやインドネシアで販売されるスズキの「アルト」などのエンジン排気量も同様です。

 もうひとつ、日本の最新の軽自動車がそのままでは売れない理由があります。それが現地の人の嗜好です。そもそも商品が売れる・売れないは、商品の出来ではなく、買う人側のニーズ次第というのが基本です。どんなに出来のよいものでも、不必要であったり、好みにあわなかったりするならば、誰も購入するはずがありません。

 そして、中国、インド、アセアンとひとくくりにしていますが、実際のところ、それぞれの国や地域では、交通事情が異なりますし、デザインの好みも違います。たとえば、タイとインドネシアでは、はっきりとデザインの好みが異なるといいます。日本と韓国の人が、外から見ると同じようでも、その嗜好はまったく別というのと同じです。よって、それぞれの国や地域のニーズにあわせた現地化が必要となるのです。

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ホンダがASEAN諸国で展開する「ブリオ」(画像:ホンダ)。

 最後に、海外市場を見ていて重要だなと思うのは、「安物が欲しい人はいない」ということです。「所得が低いんだから安いモノを用意した」という、安かろう悪かろうという製品は、売れないというのが実感です。

 実際に、日産の「ダットサン」ブランドやホンダ「ブリオ」がASEANで売れているようには見えません。インドにあるスズキのディーラーでは、店員から「顧客の収入が上がると、いまのスズキを捨てて、他ブランドに行ってしまう。顧客の収入が上がる現状としては、もっと高いクルマが欲しい」という声を聞きました。

【写真ギャラリー】ほぼ「日本の軽そのまま」も 日本→海外の軽自動車

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コメント

1件のコメント

  1. かなり前にタイの南部で荷台にベンチと幌をつけた軽トラの乗り合いバスを見つけこれは愉快だと思いましたが、800ccと書いてありました。

    韓国の大宇造船(自動車ではない)が供与を受けて軽自動車という触れ込みでアルトを、さらにウズベキスタンでも作ってましたがリッターカーでした。韓国では流行りませんでした。

    中韓ではクルマはやはりステータスシンボルなのでしょう。見栄が彼らの経済成長の源泉になっている面もあるかもしれません。

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