「東京BRT」試運転始まる 「全長18m追い越し注意」連節バス ついに23区内へ

東京臨海部の新たな交通機関となる「東京BRT」の試運転が始まっています。新型コロナの影響で開業が延期になっていましたが、23区内で初導入となる全長18mの連節バスが、公道を走る姿も見られました。

連節バス 東京臨海部を走る

 東京都内で2020年9月現在、「東京BRT」の試運転が行われています。

 東京BRTは都心部と臨海部を結ぶ新たな交通機関です。BRTは「Bus Rapid Transit」(バス高速輸送システム)の略で、2台分のボディがつながった連節バスの採用や、走行空間の整備などにより輸送力と定時性、速達性を確保するという、バスをベースとした交通システムをいいます。

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試運転を行う東京BRTの連節バス。国産の車両が使用される(2020年9月、中島洋平撮影)。

 虎ノ門ヒルズから新橋、晴海、豊洲、お台場といった地区を結び、東京オリンピック・パラリンピックの輸送を担うことも期待されており、当初、2020年5月の「プレ運行(一次)」開始が予定されていました。しかし新型コロナの影響や、五輪大会の延期などにより、東京BRTの開業も延期されました。

 東京BRTの車両には、燃料電池バスや通常のディーゼルバスといった「単車」と、前出した2台分のボディがつながった連節車の2種類があります。当初は単車をまず運行し、7月ごろに連節バスを導入する予定でしたが、9月3日(木)には、連節バスが公道を走る姿が見られました。また、東京BRTはバスのタイヤを縁石に押し当てる形で停車し、バスと歩道の隙間を極力小さくする「正着制御」が行われる見込みで、そのテストが行われているという情報もあります。

 なお、プレ運行(一次)は晴海地区で建設中の晴海BRTターミナルから環状2号線を経由し、虎ノ門ヒルズまでのあいだで行われます。途中のバス停にはカバーがかぶせられているものの、プレ運行(一次)のルートもバス停に印刷されていました。その後、運行区間を順次拡大していく計画です。

【了】

★★準備万端? 東京BRT試運転とバス停の様子★★

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