「高さ日本一の地下鉄駅」再び神戸に 標高244m 既存駅が断トツ首位に躍り出たカラクリ

神戸の既存駅が「高さ日本一の地下鉄駅」に

 八木山動物公園駅は2015年12月に開業した仙台市営地下鉄東西線の西側の終点で、ホームや線路は地下にあります。ただ、丘陵地帯に位置するため、レール面の標高は136.4m。地下2階の駅からエレベーターで上れる駅舎屋上の「八木山てっぺんひろば」からは、仙台の街を展望できます。

 しかし八木山動物公園駅の「日本一」も長く続きませんでした。神戸市営地下鉄がその座を2020年、およそ4年半ぶりに“奪還”したのです。

「高さ日本一の地下鉄駅」を“奪還”した神戸市営地下鉄、そのカラクリは新線や新駅の開業などではなく「市営化」でした。

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神戸市営地下鉄の総合運動公園駅と谷上駅(画像:国土地理院の地図とデジタル標高地形図「京阪神地区」【技術資料D1-No.899】を元に作成)。

 2020年6月1日、相互乗り入れしていた北神急行電鉄北神線(新神戸~谷上)は神戸市交通局に移管され、「市営地下鉄北神線」に改称。これにより谷上駅(神戸市北区)が「地下鉄の駅」に仲間入りしました。谷上駅はレール面の標高が244mですから、八木山動物公園駅の136.4mより100m以上引き離し、既存の駅ながらも断トツトップに躍り出たのです。

 ただし谷上駅は六甲山西北部の丘陵地にある高架駅です。そのため、より典型的な地下鉄らしい駅という観点で考えるならば、駅も線路も地下にある前トップの八木山動物公園駅の方に分がありそうです。

【了】

【写真】現在の「高さ日本一の地下鉄駅」

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