「無駄なことはない」 ANA新千歳 北の大地で「農業」実施の背景 コロナ禍で得た教訓

新型コロナ禍、広大な面積を持つ北海道で、ANAグループのスタッフが農業を手伝うという一風変わった取り組みを実施しています。どのように実現したのでしょうか。取り組みを通じ、スタッフは農家から様々な教訓を得ていました。

お互いの「働きたい」「人手が欲しい」が一致

 観光都市として名高いばかりではなく、その広大な面積から日本の農業においても重要な役割を持つ北海道。新型コロナウイルスの影響下、ここでANA(全日空)グループでは一風変わった取り組みを2020年8月、9月に実施しました。

 ANAグループで、新千歳空港の旅客ハンドリング業務、グランドハンドリング業務などを担うANA新千歳空港のスタッフが取り組んでいるのは、同空港の至近に位置する恵庭市の農業従事者のサポートです。

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援農作業に従事するANA新千歳空港のスタッフ(2020年9月25日、乗りものニュース編集部撮影)。

 新千歳空港では、新型コロナウイルスの影響で2020年9月現在も国際線が全便運休となっています。ANA新千歳空港では、ANA機だけではなく、海外の航空会社の国際線業務も担当していることから、この国際線の担当スタッフたちは当然、数か月間いつもの業務にあたれない状態が続いています。

 一方、恵庭市の農業従事者のなかには、これも新型コロナによる打撃を被っているところも。これはANA新千歳空港のケースとは逆で、外国人労働者が自国に帰ってしまった影響などから、人手不足となっているところもあるそうです。

 こういったお互いの要望が一致した結果、今回のマッチングが成立。この一風変わった「農家を手伝う空港スタッフ」の取り組みが始まりました。とはいえ自ら「働きたい」と名乗りをあげたというANA新千歳空港のスタッフたちは、空港業務のプロといえども、当然全員が農業経験者というわけではありません。

【閑散…】2020年9月の新千歳空港国際線ターミナルの様子

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コメント

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1件のコメント

  1. こいつら半袖で農業するんだ?