「無駄なことはない」 ANA新千歳 北の大地で「農業」実施の背景 コロナ禍で得た教訓

農家をサポートするANAスタッフ 学ぶことも多く…

 取材時、農家で大根の選別のサポートをしていたANA新千歳空港の若手スタッフ3人は、いずれも平時は国際線のカウンター業務などにあたっているといいます。うち2人は農業未経験者で、これまでにない動きをするために筋肉を使い、肉体的には負担がかかる作業が多いとも。「普段スーパーに並んでいる野菜がこのように作られているとは知らなかった」と話します。

 また、各作業に専任担当を置いているというわけではなく、場所によっては「気づいた人がやる」といった作業も。「周りをしっかり見ながらマルチに動くことが求められる」といい、これは空港の仕事と似ており新型コロナ後に生かせるのでは、とも話しています。

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右がANA新千歳空港の援農を受け入れた農場のオーナー(2020年9月25日、乗りものニュース編集部撮影)。

 一方、「本当に助かっています」と話すのは、ANA新千歳空港スタッフのサポートを受ける農場のオーナー。「最初は正直期待をしていなかった面もありましたが、若いのに言葉遣いや態度が本当に素晴らしいです。飲み込みもとても早いですね」とスタッフに太鼓判を押します。

 そしてスタッフは、作業の休憩中などにオーナーやその夫人との会話のなかで、「やってみて絶対に無駄なことはない。色々なことに生きるから」といわれたことが強く心に残っているそうです。

【了】

【閑散…】2020年9月の新千歳空港国際線ターミナルの様子

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1件のコメント

  1. こいつら半袖で農業するんだ?