「赤いクルマ」人気減速のナゼ 勢い「一段落した感」 青に押される背景

クルマのボディカラーは白、黒、グレー、シルバーの無彩色が多くを占めますが、有彩色では定番だった赤が青に押されています。背景には技術面の変化もあるようです。

受け入れられてきた個性的な赤 「一段落した感」

 元来、赤は伝統的なカラーの一つだと松原さんは話します。

「高い性能をイメージするスポーティーさが表現できる鮮やかな赤は、際立つ華やかさで、スポーツカーに情熱的で特別な魅力を添えてきました。自動車に走りのこだわりを持つユーザーや、小型でも存在感のある個性を求めるユーザーには、いつの時代も求められてきました」(BASFジャパン 松原さん)

 そして10年くらい前から、国内外を問わず様々なメーカーが鮮やかなメタリックやパールの赤色の開発に力を入れてきたといいます。それまでの赤から鮮やかさを高め、ユーザーにも一目でわかるほど違う赤が、量産カラーとして市場投入されてきたそうです。

 たとえばマツダが近年展開している「ソウルレッド」と呼ばれる赤。これはマツダが「色も造形の一部」と捉え、塗料メーカーや生産技術、ボディのデザインや設計部門までが一丸となって生み出したものです。2012(平成22)年から市場投入し、翌年の東京モーターショーでは展示車種をソウルレッドで統一するなどして注目を集めました。

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2012年の3代目「アテンザ」から導入された「ソウルレッドプレミアムメタリック」(画像:マツダ)。

 松原さんは、「顔料、塗料や塗装などのあらゆる技術を見直し開発された赤が、通常の色よりも高いオプショナル価格で販売されたにも関わらず、ユーザーはそれでも魅力を感じて赤を購入してきた」といいます。

 こうして、鮮やかな赤をまとったクルマが街にあふれ、現在では世界中に行きわたり、「技術開発も一段落した感」があるということです。

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