6段つづら折りスロープの異様 「またぐ道路がない巨大歩道橋」なぜできた 横浜の廃校裏
横浜市港南区の住宅街に佇む巨大な歩道橋。昇り降りのためのスロープだけでもつづら折り状で、かなりの高低差がありますが、不思議なことに、何の道路もまたいでいません。なぜ歩道橋が建設され、周辺は今後どうなるのでしょうか。
なぜ? 人通りの少ない廃校裏にひっそり佇む巨大歩道橋
横浜市港南区の野庭(のば)地区は、なだらかな丘を覆うように住宅街が広がっています。バス通りの裏手にある旧野庭高校は吹奏楽部が全国屈指のレベルだったことでも知られ、2016(平成28)年に放送されたドラマ「仰げば尊し」のモデルとして、正門などが撮影に使用されました。
2003(平成15)年に廃校となり人影が消えた学校の裏手に回り込むと、住宅街のありふれた街並みは一変します。深さ数mほどの掘割があり、その底は雑草の緑に覆われていますが、その上を跨ぎ越す巨大な歩道橋がかなりの存在感を放っているのです。
目を引くのは、歩道橋へ通じる、つづら折り状に設けられたスロープです。1本20mほどの坂道が折り返されること3回、6つの坂を登る巨大なスロープは、青色に塗られた路面の鮮やかさもあって、遠くからでも目立ちます。
スロープを行ったり来たりすることもあり、橋の上に到達するには見た目以上の時間と移動距離が必要で、この取材時にも手押し車を押して通り掛かった高齢の女性の方が、渡り切るのに10分ほどを要していました。さらに、野庭地区と掘割で隔てられた日限山地区のあいだには10mほどの高低差があり、30m以上の橋を渡った向こう側でも坂道をのぼるという「ずっと上り坂」な構造です。
この「ひまわり歩道橋」ができたのは2009(平成21)年、野庭高校の廃校後です。人通りも少なくなった時期に、なぜこれほど巨大な歩道橋ができたのでしょうか。
興味深く読ませていただきました。幹線になる道路計画は用地買収もあってなかなか進まないものですね。
Google mapで確認したのですが、この歩道橋より旧野庭高校のグラウンド跡地と思われる敷地に建っている建物が気になりました。屋上にたくさんのパトカーが駐車(保管?)してあるこの建物は一体何でしょうか?