6段つづら折りスロープの異様 「またぐ道路がない巨大歩道橋」なぜできた 横浜の廃校裏
歩道橋の下を通る「はず」の重要道路とは?
歩道橋の下にある掘割の底は、いまのところ一面草が生い茂っていますが、将来はここに幅員32m(片側3車線に相当)の都市計画道路「横浜藤沢線」が整備される予定です。
「横浜藤沢線」の計画は、1957(昭和32)年には既に持ち上がっていました。横浜市、鎌倉市、藤沢市をまたいで江ノ島の鵠沼海岸まで向かう全長14.3kmの壮大な道路計画ですが、2020年現在の開通区間はわずか5km弱にとどまっており、全線開通の目処が立っていません。
しかし将来的には、2025年度完成予定の横浜環状南線(圏央道の一部)に接続する予定で、完成すれば高速道路網と横浜市内、江ノ島方面を結ぶ大動脈になることが予想されます。接続点はひまわり歩道橋から南西の栄IC(横浜市栄区、東海道本線の戸塚~大船間)です。
横浜藤沢線のひまわり歩道橋の下を含む区間の開通は、横浜環状南線と同時期の2025年度が予定されていますが、栄ICの手前側(本郷台周辺)がまだ事業化されていないため、工事を急がなくてよいのかもしれません。栄ICから藤沢側も、まだ事業化されていない区間があり、横浜から江ノ島までの道路の完成はまだまだ先と言えそうです。
なお、横浜藤沢線は、ひまわり歩道橋の北側、地下鉄上永谷駅付近が先行して1.4km開通していますが、この区間はあくまでも地元住民のために暫定で整備されたもので、まだクルマの影もまばらです。車線の舗装もほぼ片側1車線分のみで、将来舗装されるスペースにはひまわりが植えられるなど、横浜市内とは思えないのどかな空間が広がっています。
興味深く読ませていただきました。幹線になる道路計画は用地買収もあってなかなか進まないものですね。
Google mapで確認したのですが、この歩道橋より旧野庭高校のグラウンド跡地と思われる敷地に建っている建物が気になりました。屋上にたくさんのパトカーが駐車(保管?)してあるこの建物は一体何でしょうか?