海自いずも型護衛艦「艦首改造」に予算…どういうこと? F-35B運用に向け大改造開始!
すでに運用されている艦をお手本に いずも型改修の今後
防衛省はいずも型へのF-35Bの搭載にあたって、様々な調査を行なっていますが、艦内の区画やF-35Bの搭乗員の待機区画などの整備は、すでにF-35Bを運用しているアメリカ海兵隊などの協力を得て、実際にF-35Bを運用する際の航空機や人の動きの実証試験を行なった上で、改修内容を決める必要があるとしています。
アメリカ国防総省は9月24日(木)にロッキード・マーチンとのあいだで、F-35を運用する外国を対象とする、空母を使った海上試験を行なうための契約を締結しています。試験の内容は明らかにされていませんが、「外国を対象とする」という文言から、F-35Bを導入して艦艇で運用するイギリス、イタリア、日本、韓国や、F-35Bの艦艇での運用も検討されているオーストラリア、シンガポールなどを対象とする、F-35Bの運用試験なのではないかと見られています。
海上自衛隊はこの試験への参加や、前に述べた、アメリカ海兵隊などの協力による実証試験の実施などを経て艦内区画などの整備内容を決定し、どのような改修が必要かを見極めた上で、「いずも」と「かが」の2回目の改修を行なうものと考えられます。
艦載機となるF-35Bの調達は令和2年度から開始されています。平成24(2012)年度予算で発注されたF-35Aの引渡しは平成28(2016)年、臨時F-35A飛行隊の編成が平成29(2017)年となったことから、この令和2年度予算で発注されたF-35Bの引渡しは令和6年、臨時F-35B飛行隊の編成は令和7(2025)年になると推定できます。
前にも述べたように、「いずも」の改修工事は令和6年度末から開始される予定となっており、日の丸をまとったF-35Bがいずも型の飛行甲板上に姿を現すのは、最速でも令和8(2026)年以降になるのではないかと考えられます。
【了】
Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。
艦首部の甲板を左右に拡げるのは重量増加にならないと、この筆者は考えてるわけね。
おそらく後付けの理由だろうな。
スキージャンプ台だとCIWSの射撃システム変更費用とか増えるんじゃないかな!?
2021年1月23日放送の ブラタモリ(呉編)に なぜか いずも型護衛艦(たぶん)が 一瞬ですが2隻 写っていました
鳥居さん
いずもは今改装中なので8月から横浜のドックにいるんじゃないでしょうか?
svtolで有れば、ジャンプ台が有った方が良いと思う。
難しい艦首延長より、艦尾延長をしてジャンプ台を付けたらどうだろう。
予算は嵩むだろうが、遥かに良い物が造れる。