ウインカー右か左か 迷いがちな側道からの合流 「どっちもあり得る」

側道から本線へ斜めに接続するような箇所では、合流時にウインカーを左右どちらに出すか、迷うかもしれません。実は道路の構造により、どちらのパターンもあり得ます。

「交差点」か「付加車線」かで合図の方向が異なる

 ウインカーを左右どちらに出すか――迷いがちな場面に、太い道路の左側へ、側道のような細い道路が斜めに接続する箇所での合流が挙げられるでしょう。

 このようなケースでは、右にハンドルを切って進む場合もあれば、いったん右に切り、左に切り返すような動作が必要な場合もあります。迷いがちなのは後者の事例でしょう。左折のような動作をするので、右ウインカーを出して本線へ進入し、途中で左ウインカーを出すクルマも見られます。

 ここでは、右ウインカーを出すべき場合と左ウインカーを出すべき場合、どちらのパターンもあり得ます。

 というのも、道路の形状によって「交差点」に分類されるケースと、合流の助走を行うための「付加車線」に分類されるケースがあるからです。

 警察庁によると、前者では「左折」に該当するため左ウインカーを、後者では、右側の本線と並行する形で付加車線を走り、「進路変更」の形で本線へ移ることになるので、右ウインカーを出す必要があるといいます。

Large 20013 merge 01
上が「交差点」の例、下が「付加車線」の例(佐藤 勝撮影)。

「交差点」は2つ以上の道路が交わる場所をいい、一般道の場合、上記した側道から本線への合流部も基本的には「交差点」になるといいます。つまりウインカーは基本的には左です。

 一方で、高速道路におけるICからの合流部のように、本線車道部へすりつける形状で進路変更し合流する箇所が「付加車線」に当たるといいます。往復分離された自動車専用道路への進入部や、一方通行となっている側道と本線部分の合流部などに見られるとのこと。

 ただ、高速道路上のICなどからの合流部は、道路交通法で「加速車線」と明確に定義されていますが、一般道の「付加車線」について、法律で定められた名称はないといいます。また「交差点」のケースについては、「交差点か否かによって合図の方向が決まるのではなく、法律で定めている合図の方法に従う必要がある」とも。

 仮に右折禁止の標識などがあれば、交差点であると考えられますが、「一般道の側道からの合流ならば合図は左」と、一概には言えないようです。

【了】

【図解】ウインカー左右どっち? 合流地点の形状で異なる方向

テーマ特集「【特集】道路標識、ライン 教習所では習わない「交通ルール」特集」へ

最新記事

コメント

Leave a Reply to とおりすがり Cancel reply

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 今んなってまた同じ記事やってんの?それぐらいの交通ルールいい加減に覚えろや。

  2. 記事内の写真にある2つが一緒になっている場所がある。
    例えば東名高速厚木インターチェンジから国道129号の南方面(平塚方面)への合流部。
    一時停止の標識もありながら、本線合流部には破線が引かれている。
    まぁあの形状で左ウインカーで合流する車は居ないだろうが。

  3. 中央分離帯の無い道で反対車線に右折するする車が右方向に曲がるということを識別できるように、
    左方向に進む場合は左ウィンカーを、右方向に行く場合は右ウィンカーを出してほしいです。
    誤解を招く方向にウィンカーを出すくらいなら、逆にウィンカーは点滅させないでほしいです。
    ある意味で逆走されるのと同じで、危険極まりないです。