実は乗客にとっては快適性アップ? 国内線「小型化」の実際のところ ANA機の場合

新型コロナの影響下、旅客需要が減退するなか、国内の航空会社では使用する飛行機を小型化するトレンドが続いており、ANAもこれは同様です。利用者にとってはネガティブな印象となることもある「小型化」、実はメリットも多くありました。

実は設備充実 ANA国内線「小型機」の設備とは

 ANAのボーイング737-800型機の39機中4機に、そしてエアバスA321型機16機すべてには、USBポートが備わっています。A321型機にいたっては、そのうち12機に電源コンセント、そして個人用座席モニターを備える最新仕様の機内となっているのです。

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ANAのA321neo型機の普通席の機内(2018年、恵 知仁撮影)。

 さらに、8機ある737-700型機のうち7機と、14機あるA320型機のうち11機が国内線、国際線ともに使える内際共用機です。国際線用の飛行機の客室は、国内線用よりシートまわりが充実する傾向があり、これらのモデルも同様です。とくに内際共用機のA320型機は、小型機でありながらも、個人用座席モニター装備など中・大型機並みの機能を実現したといいます。もちろん、USBポートや電源コンセントなども備えています(機数は2020年10月時点)。

 一方、大型機に分類されるボーイング777型機や787型機などは、多くの機体で、これらの設備は整備前です。国内線仕様のボーイング777型機は、いわゆるモニターやUSBポート、電源コンセントが備わった座席を持っているものは2020年10月時点で、まだ4機のようです(編集部調べ)。

 ちなみに、先述した「小型機は狭い」という点ですが、胴体幅が大型機より小さい、イコール「密」につながるという心配はなさそうです。

 ANAによると「席数や、ボーイングやエアバスといったメーカーに関係なく、旅客機の設計基準に、1席あたり1分間に200L以上の空気量を供給できる換気システムを設置しなければならない、というルールがある」とのことで、当然「小型機」もそれに準じています。同社が機内ビデオなどでアピールしている「機内の空気は3分ですべて入れ替わる」は、ここから算定されたものだそうです。

【了】

「大型機」では少数派!? ANA国内線用B777の最新シート

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