最近よく聞く「MaaS」ってなに? 東急のMaaS戦略担当課長に聞いた 東急がする意義

最近よく耳にする「MaaS」という言葉。いったいどんなものか、それでなにが変わるのか、東急のMaaS戦略を担当している森田課長に聞きました。「MaaS」には社会的な意義、そして「東急」という会社がやる意義がありました。

「Withコロナの時代」に向いた「MaaS」

――「Izuko」はどのように使うのですか?

 決済画面を改札口や運転手、施設の入口で見せれば、それを利用できます。非接触であるため、「Withコロナの時代」における行動様式としても良いと思います。

 また、ユーザーの利用データを取得できるため、それを元に仮説を立てて、商品の見せ方や売り方を試すことができます。たとえば紙のフリー乗車券だと、お客様がどこで降りたかなどは分からないですからね。

 ユーザーの現在位置を取得して、観光情報やお得情報を通知することもしています。実は東伊豆へ来る方は、宿泊先だけを決めてちょっと旅に出よう、というリピーターも多いんです。そういう方に「こういう交通商品や観光施設があって、こうやって移動できますよ」という提案もできます。

 伊豆下田の長楽寺で日露和親条約が結ばれた2月7日に「Izuko」からユーザーへそのことを伝え、「行ってみませんか」としたら行ってくださったり、どういうメッセージをいつどのタイミングで出すとお客様の行動変容が生まれるか、といったことも試すことが可能です。

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十国峠ケーブルカーの利用で「Izuko」スマホ画面を係員に提示。使用済みのデジタルスタンプを押してもらう(2019年12月10日、大藤碩哉撮影)。

――そうしたデータを取れることは、売る側にとって活用方法がいろいろありそうですが、ユーザーにとって、どんなメリットがあるでしょうか?

 自分のニーズに適した商品が生まれる可能性が増します。たとえば「乗り放題」は、メリットがあるようですが、鉄道やバスが好きな方は別として(笑)、同じお金を払うのなら別のところを厚くしてほしい、ということもあります。

 得られたデータを分析していくと、「この部分はいらないのでは?」「この観光施設の割引券をつけたほうが喜ばれるのでは?」といった仮説が生まれ、商品の造成に役立ち、お客様にとってもより良いものになります。

【写真】伊豆で運行されている「各駅停車のスーパーカー」

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