最近よく聞く「MaaS」ってなに? 東急のMaaS戦略担当課長に聞いた 東急がする意義
「MaaS」は「デジタル街づくり」 だからこそある東急がやる意義
――いま「MaaS」という言葉をよく耳にしますが、なぜそういうムーブメントが起きているのでしょうか?
「MaaS」は交通分野だけでなく、まちづくり、観光、医療、物流、自動運転、エネルギー、5G、ecoといった、いろいろな産業などが関係します。そこにビジネスチャンスが存在すると考え、非常に幅広い産業の人から注目されている、というのはあるでしょう。
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東急とJR東日本、伊豆急が行っている「Izuko」は「観光型MaaS」と呼ばれるものですが、東急はこのほか、たまプラーザ駅(横浜市青葉区)周辺で通勤など日常性の高い「郊外型MaaS」の実証実験も行っています。
話を聞いた東急の森田課長によると、まだ実際に案内所から人がいなくなるなどして困っていないせいか、「MaaS」について、ピンとこない人が圧倒的多数という印象とのこと。
また森田課長自身も、2018年3月に東急電鉄の野本弘文社長(当時)から「MaaS」の命を受けた際は「聞いたこともなければ興味もなかった」そうですが、現在はその社会的意義、東急がそれをやる意義を感じているそうです。
なお2020年11月16日(月)より、観光型MaaS「Izuko」の実証実験フェーズ3が始まる予定。サービスエリアが伊豆から静岡空港へと大きく広がっています。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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