最近よく聞く「MaaS」ってなに? 東急のMaaS戦略担当課長に聞いた 東急がする意義

最近よく耳にする「MaaS」という言葉。いったいどんなものか、それでなにが変わるのか、東急のMaaS戦略を担当している森田課長に聞きました。「MaaS」には社会的な意義、そして「東急」という会社がやる意義がありました。

「MaaS」は「デジタル街づくり」 だからこそある東急がやる意義

――なぜ東急は伊豆で「MaaS」を展開しているのでしょうか?

 伊豆は東急グループが事業展開しているエリアですが、今後、人口が増えることは考えづらい状況です。伊豆に来てくれる人を増やし、活性化しないといけません。

 また少子高齢化するなか、人手不足で駅にタクシーが止まっていない、バスの本数も少ないでは、負の連鎖がでてきます。

 そこでITによって省力化できるところは省力化し、サービスの担い手をキープしつつ、持続可能なサービスを提供していく基盤をつくるという目的も「MaaS」にはあります。

 たとえば「MaaS」でオンデマンド交通をつくって、配車はAIが行うようにすれば、タクシーのコールセンターにはりつける人材が不用になり、新たな価値を生み出していくことも可能です。

 日本はホスピタリティが高く、「困ったら駅の案内所へ行けばいい」となりますが、5年後10年後、案内所の要員が確保できなくなっているかもしれません。「MaaS」によって、そのカバーもできます。

――「MaaS」は、その地域の将来に関わるものなんですね。

「MaaS」は「デジタル街づくり」なんです。ひと言でいうと「その地域をどうしたいか」なんです。東急としては、それ単体では儲からなくとも、「MaaS」によって伊豆急線(東急グループ)や東急系ホテルの利用者が増え、賑わえばいいんです。

 そう考えると、これまで東急が行ってきた「郊外住宅地をつくって鉄道、バスを走らせ、沿線にビルやデパート、劇場などもつくり、トータルパッケージで発展させる」という方法がデジタルになるだけで、「MaaS」も考え方は同じなんです。私は、東急の先輩たちがやってきたことを、デジタルで表現するだけです。

【写真】伊豆で運行されている「各駅停車のスーパーカー」

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