「スペースジェット」は何だったのか かつて実用化の国産旅客機「YS-11」との違いは?

三菱「スペースジェット」の本格的な開発が実質上ほぼ一時凍結され、久しぶりの「国産旅客機」の実用化はしばらくお預けとなりました。かつて日本では「YS-11」が実用化に成功していますが、その違いはどこにあったのでしょうか。

そして固まる「スペースジェット」の全貌

 このプロジェクトでは、機体はもちろん、エンジンや装備品の国産化を進める事業を含め多様な計画案が出ましたが、最終的には「70席クラスのターボファンジェット旅客機」という形でコンセプトが決定されています。

 最終的に旅客機の開発、製造に関しては三菱重工が、エンジンは海外の大手メーカーを使い、開発は三菱が単独で手掛けることに。同社はボーイングやエンブラエルともつながりがあったこともあり、そこも総動員すれば実用化ができると判断したのでしょう。ジェット旅客機は「MJ」(三菱ジェット)と称され、2003(平成15)年から2013(平成25)年までの10年間で試作機を飛行させるスケジュールとなっていました。

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アイベックスのボンバルディアCRJ700型機やJ-AIRのエンブラエルE-170型機が見られる福岡空港(2020年、乗りものニュース編集部撮影)。

 MJのライバルメーカーは「リージョナルジェット」の皮切りともいえるERJ145を手掛けたエンブラエルと、日本では、アイベックス、JAL(日本航空)グループのJ-AIR(当時)などで採用されているボンバルディアなど。MJは2007(平成19)年には「MRJ」(三菱リージョナルジェット)と名前を変え、開発も本格化し、ANA(全日空)を中心に航空会社もそれを後押しします。

 とはいえ、航空機のパーツ製造に長けていても、最終的にそれを組み立てて「1機」の飛行機に仕上げるまでとなると、また別の難しさがあるようです。MRJはその後、当初の計画から納入延期のアナウンスが5回繰り返されたのち、ブランドイメージ刷新のため2019年、「スペースジェット」に改称。2015(平成27)年に初飛行こそ果たしているものの、状況が好転することなく延期は続き、現在に至ります。

【写真】リージョナルジェットの走り&小牧の「格納庫」のいま

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  1. 国土交通省航空局は「JCAB」です。

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