東京23区の鉄道空白地帯解消へ 都営大江戸線延伸線予定地 その現状とダイヤを予想する

都庁前駅から「6の字運転」を行って光が丘駅までを結ぶ都営地下鉄大江戸線。この大江戸線は光が丘駅から先への延伸が構想されています。延伸構想を紹介していくとともに、延伸した場合の列車ダイヤを考えていきます。

この記事の目次

・東京23区内にも駅から1km以上離れた場所に人口密度の高いエリアがある

・大江戸線延伸構想とは?

・延伸構想区間の現状

・延伸した場合の効果は?

・延伸区間のダイヤを予想

・さらなる延伸構想も

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東京23区内にも駅から1km以上離れた場所に人口密度の高いエリアがある

 鉄道網が隅々まで行き届いているように見える東京23区内。しかし、23区内にも駅から1km以上離れた上に人口密度が高いエリアがいくつかあります。そのうちのひとつが練馬区北西部の土支田(どしだ)や大泉学園町といったエリアです。

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大泉学園町を南北に貫く大泉学園通り。現在は地域の重要な足として行きかうバスが多く見られる(2020年10月、鳴海 侑撮影)。

 23区内の鉄道空白地帯を示したマップを見ても練馬区のこのエリアはかなり大きな鉄道空白地帯が広がり、人口密度も高い場所です。そこで練馬区は都営大江戸線を光が丘から大泉学園町まで延伸するように求めてきました。

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東京23区内の鉄道空白地帯の中でも大江戸線延伸構想のあるエリアは人口密度が高く、広い(練馬区ホームページ内「大江戸線延伸地域のまちづくり」より引用)。

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Writer:

1990年、神奈川県生まれ。私鉄沿線で育ち、高校生の時に地方私鉄とまちとの関係性を研究したことをきっかけに全国のまちを訪ね歩いている。現在はまちコトメディア「matinote」をはじめ、複数のwebメディアでまちや交通に関する記事を執筆している。

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