コロナ禍で世界中が「鎖国」のいま 国際線に搭乗してみた
まるでファーストクラス 乗客が少ないためサービス向上?
機内では、自席(窓側)の前後左右には誰もいませんでした。
フライトアテンダントに話しかけると「今月は3本フライトが入りました。これでもここ数カ月よりは多いんですが、普通のときと比べると、1カ月あたりのフライト時間数は半分にも満たないですね」と話してくれました。
フライト自体はいつも通りでしたが、窓の外を見ると、駐機場が満杯という光景は初めてだったほか、ターミナル3のLCC用駐機場でジェットスターやピーチの機体がじっとしている光景も異様でした。
機内で驚いたのは、フライトアテンダントがエコノミーの乗客にも名前を呼びながらサービスしていたこと。ファーストクラスやビジネスクラスの客をもてなすとき、個人名を言いながらサービスをするので彼女たちにとっては特別なことではないでしょうが、まさかエコノミーで「タケダ様」と呼びかけられるとは思いもしませんでした。もちろん、こういう心遣いはうれしいものです。
機内食は1種類のみで、「鶏肉」か「魚」かといった選択の余地はありません。今回は、チキン、炒飯、味噌汁、カステラ、アイスクリームなどでした。
座席を2つ自由に使えたのはありがたかったです。自分の座席の画面で映画を観つつ、隣の座席の画面にフライトの現在地を表示させることができたからです。トイレも使う人がいないので清潔でした。
飛行機は、ほぼ定刻通りに香港国際空港へ到着。そして筆者は、同空港内での検疫プロセスへと向いました。
「鎖国下」でのフライトで感じたのは、とにかく搭乗者がいないこと。快適ではありますが、これでは航空会社が倒産まっしぐらというのが、誰の目にもわかります。
ワクチンの実用化が近づいているようですが、それはまず先進国の人たちが先に受けられるのであって、発展途上国の人たちはその後です。全世界の人にワクチンがいきわたってこそ感染拡大のリスクが低減されることから、元に戻るにはまだ時間がかかるでしょう。
今後、日本政府が世界各国・地域の政府とトラベルバブル(簡単に言うと、国や地域が別でも同じ安心できる泡〈枠〉の中にいる、と見なし、その泡の中での移動は問題ないとすること)をさらに結び就航数が増えたとしても、国際線をとりまく経営環境はまだまだ厳しい感じを受けました。
【了】
Writer: 武田信晃
新聞記者、編集者として勤務した後、フリーランスのジャーナリストとして独立。香港と日本の政治・経済、社会などを中心取材するほか、国内外で行われているスポーツについても取材・執筆をしている。
1日1往復が確保されているなら、可能かは知りませんが各キャリアがお互いにコードシェアすれば見かけ上はあたかも各社が毎日飛ばしているような形になりますね。
これ、事実関係に間違いが多すぎます。
今現在、国際線が飛んでる空港は成田、羽田、関西、中部、福岡です。そして、中国(香港マカオ含む)韓国からの発着便が成田、関西に限定されていましたが、その条件も解除されて、今は中部、福岡にも韓国からの便が発着しています。
そして、感染流行地域でないとされている国から入国した場合には、PCR検査は必須ではありません。例えば韓国からの入国の場合、PCR検査を受ける必要はありません。
この方、予約時点から普通じゃなかったと書いています。今であればコメ主さんの通りでしょうが、この方が飛行機を予約したであろう数カ月前は、まだ規制は今ほど緩和されていなかったと思います。そこを読み手は汲んであげてもがいいのかなという気もします。
中部→羽田の間違いでは?
ジャーナリスト(?)武田信晃様
私はパリ在住で、つい最近日本に帰国して、今ヨーロッパに戻ってきたところなのですが、貴方のブログに訂正すべき個所が多いようです。
xいつでも国際線に乗ることができる立場にある数少ないジャーナリストのようです。
→いつでも国際線に乗ることができる、多くのジャーナリストのうちの一人
xコロナ禍で世界中が「鎖国」のいま →国際線利用者が再び増え始めた今(タイトルが今更感あります)
x乗客は全員、日本入国時にPCR検査を受ける義務があるため、
→抗原検査を受ける義務があるため、
x検査結果待ちに要する時間を考えると当然、成田に向かう便に乗れる保証がありません。
→海外からの入国者は国際線に乗せてもらえません。よって検査結果を待つ云々ではなく、強制的に関空近くで2週間隔離となります。