1秒でも早く鎮火せよ! 1万Lの水槽付き 戦車よりデカい「ストライカー」救難消防車

なぜか屋根上にも消火装置の操作盤が

 今回は車両の屋根に上がらせてもらいました。車両後部にあるラダーから上がってみると、上部にはエンジンの排気口や内蔵タンク用の給水口、薬液タンクの上蓋等が並んでいました。車体上面の一番前には放水用のターレットがあるものの、その傍らに、下から見たら気づかなかった操作盤がありました。

 ターレットは車内から操作できるのに、なぜ屋根の上にも操作盤があるのか、隊員に聞いてみると、万一、何らかの不具合で車内からターレットを操れなくなった際、ここで直接操作するためのものだそうです。このようなバックアップ設備が備わっているのも、初めて知りました。

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車体右側面のシャッターを開けたところ。中央に見える水色の筒には粉末消火薬剤が入っており、向かって右にある黒いホースで噴射する(2020年9月、柘植優介撮影)。

 入間基地では、幸いにして航空機の炎上事故は近年、起きていないものの、油断は禁物です。そのために毎年、基地の一角で実際に炎を燃やして消火を行う「ピットファイヤー訓練」を実施しています。

 飛行機の運航というと、パイロットや管制官、整備員などに目が行きがちですが、消防小隊のようなサポートがあってこそというのを改めて認識することができました。

【了】

【超貴重】中央ハンドルのキャビン&秘密の「屋根上」 巨大「ストライカー」救難消防車を写真でチェック!

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