旅客便「ANA○○便」決め方は? 国内線は「上り」「下り」で大別 とはいえ鉄道とも差

「上り」「下り」どう決める? 大空港なのに例外も……

 羽田空港を発着する便であれば「上り」「下り」の大別は容易につくものの、ほかの空港を結ぶ便ではどうなのでしょうか。ANAによると、この基準は「必ずしも利用者数に比例するものではない」とのことです。

「たとえば新千歳空港は、路線数や利用者数も多いのですが、実は時刻表上では『下られる側』の傾向があります。小松、静岡~新千歳線などでも、小松空港や静岡空港が“拠点”として、新千歳発が下りとして見なされ、『偶数』が割り当てられるケースもあるのです」(ANA企画室ネットワーク部)

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新千歳空港のANA機(2020年、乗りものニュース編集部撮影)。

 また、羽田~伊丹線などでは、時刻×2が便数となっていることもあるようです。大阪午前8時発羽田行きは「16便」、9時発は「18便」といったように便名が付与されるケースも見られます。ANAは「地域ごとにある程度、使用する便名の範囲がある」としています。

 ただまれに、時刻表には、法則性を無視した便名が出現することも。これについてANAは、「もともとはなかった便なのですが、発着枠が増えたなどの理由によって後から増便したといったような、歴史を物語っているものといえるでしょう」といいます。例としては羽田発伊丹行きの始発便、NH986便などが挙げられます。

【了】

法則にそぐわない便を発見! ANAの羽田~伊丹線の時刻表

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