特急や急行の停車駅を「準急」が通過!? 「千鳥停車」の謎 下剋上が起こる重要な理由

鉄道会社のなかには、特急といった優等列車の停車駅を、準急など下位の列車が通過するパターンを採用している場合があります。列車種別によって停車駅を振り分けるのは俗に「千鳥停車」と呼ばれますが、どういった背景があるのでしょうか。

千鳥停車の「王国」阪神

 関西では、阪神が千鳥停車の代表格と言えるでしょう。最優等の特急(直通特急含む)が停車する御影を、快速急行は通過。さらに土休日は、芦屋も通過となります。平日朝に運転される区間特急は、魚崎~今津間8駅のうち、他の全列車が停まる西宮「のみ」通過、といったありさまです。

 これらもやはり、特急と利用者を分散させ、混雑緩和を図る施策と言えるでしょう。ただし、快速急行が御影駅を通過するのには、また別の理由があります。

 快速急行はすべて尼崎から阪神なんば線経由で近鉄奈良線に相互乗り入れしていますが、阪神の車両の長さが1両18mに対し、乗り入れてくる近鉄車両は1両21m。御影駅ホームは急カーブになっているため、近鉄車両が停車すると、一部のドアで電車とホームの隙間が大きくなってしまうのです。またホームの長さも阪神の車両がギリギリ停車できるほどしかなく、近鉄車両はに収まりきらないのです。そのため、通過せざるを得ないという「物理的」事情があります。

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阪神に乗り入れる近鉄車両(乗りものニュース編集部撮影)。

 なお、かつて阪神の停車駅はさらに複雑で、停車駅が多く「通過駅を数えたほうが早い」とも言われる準急が、特急停車駅の芦屋を通過。快速急行が停車する魚崎を急行が通過するなどは序の口で、芦屋~御影間6駅では特急から準急までの5種別の停車駅がすべてバラバラになっており、地元住民でも把握するのが困難だったといわれます。ただ阪神線は、駅が比較的高密度で設置され、平均駅間距離は1km未満と短いのが特徴。乗る列車により最寄り駅を使い分ける地元住民もいたのではないでしょうか。

【路線図】規則性ゼロ!? 昔の阪神vs西武「カオスな停車駅」

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コメント

5件のコメント

  1. 急行と快速が同じ駅間を走っている路線がありましたし、新快速と特別快速が併存している区間があったりします。上下関係などというものはなく、それぞれが別物と考えれば不便はなくはないですか。

  2. 東武東上線の速達列車はTJライナー、川越特急、快速急行と3種類ありますが、池袋〜川越の途中停車駅が3種別で全く重なっていないのが面白い。(逆に川越以遠は上りTJライナーの川越市通過を除き3種別で共通。)

  3. 名鉄の場合は、特別停車だけでなく、むしろ途中から種別変更されるのが特徴だと言える。

    しかも発車案内には途中停車駅の表示もないので、うっかり目的の駅に行くのに乗ったら通過してしまった。。。っていうことがなかったのか不思議に思う。

  4. 伊勢崎線の準急(元区間準急)と区間急行(元準急)みたいな?

    区間準急つってるのに半直は曳舟〜北千住無停車だったしね。

  5. 東京メトロ副都心線の明治神宮前[原宿]駅は急行は通過していたが、現在は毎日急行は停車する。しかし、和光市駅〜小竹向原駅間各駅に停まる通勤急行は明治神宮前[原宿]駅を通過する。

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