特急や急行の停車駅を「準急」が通過!? 「千鳥停車」の謎 下剋上が起こる重要な理由

千鳥停車とは違う「特別停車」で対応した名鉄

 千鳥停車をもたらす「特殊な停車パターン」は、ラッシュ時など時間帯限定で運転される種別で多く見られます。一方で名鉄は「通勤〇〇」といった時間帯限定の種別を設定していません。その代わり既存の種別が、必要に応じて、正規の停車駅以外の駅に「特別停車」を行う方法で対応しています。

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名鉄名古屋駅の豊橋方面行きの時刻表。イレギュラーな停車駅が不規則に設定されている(画像:名古屋鉄道)。

 名鉄の特別停車の発生ぶりは、かつては「正規の停車駅で運転する列車のほうが少ないのでは?」と言われるほど。ラッシュ時には同じ種別でも、乗る便によって停車駅がそれぞれ異なる例もありました。現在は比較的シンプルになりましたが、時刻表にはまだ停車駅の補足がびっしりと記載されています。種別を増やしすぎるのも、それはそれで煩雑になりかねません。種別を増やさず、それぞれの駅のニーズを突き詰めたのが名鉄と言えるでしょう。

【了】

【路線図】規則性ゼロ!? 昔の阪神vs西武「カオスな停車駅」

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コメント

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5件のコメント

  1. 急行と快速が同じ駅間を走っている路線がありましたし、新快速と特別快速が併存している区間があったりします。上下関係などというものはなく、それぞれが別物と考えれば不便はなくはないですか。

  2. 東武東上線の速達列車はTJライナー、川越特急、快速急行と3種類ありますが、池袋〜川越の途中停車駅が3種別で全く重なっていないのが面白い。(逆に川越以遠は上りTJライナーの川越市通過を除き3種別で共通。)

  3. 名鉄の場合は、特別停車だけでなく、むしろ途中から種別変更されるのが特徴だと言える。
    しかも発車案内には途中停車駅の表示もないので、うっかり目的の駅に行くのに乗ったら通過してしまった。。。っていうことがなかったのか不思議に思う。

  4. 伊勢崎線の準急(元区間準急)と区間急行(元準急)みたいな?
    区間準急つってるのに半直は曳舟〜北千住無停車だったしね。

  5. 東京メトロ副都心線の明治神宮前[原宿]駅は急行は通過していたが、現在は毎日急行は停車する。しかし、和光市駅〜小竹向原駅間各駅に停まる通勤急行は明治神宮前[原宿]駅を通過する。