「トヨタの自動運転バス」強みは 乗りものの未来見せる「e-パレット」五輪で始動へ
「ソフトウェアの人がクルマをつくるとどうなるか」が具現化
一方で、このような自動運転バスは他社でも次々と発表されており、その実証実験も各地で行われています。他社製品との違いのひとつとして山本さんは、「車体のみではなく、サービスを運行する仕組み、これをパッケージで提供する」ことが強みだそうです。
e-パレットは、「ソフトウェアの人がクルマをつくるとどうなるか」ということが、運行管理システムに表れているといいます。あとからどのようなシステムでもe-パレットに装着できるとのこと。
「実際にいろいろな引き合いがあり、シャトルバスのように人を運ぶ用途、宅配の物流、あるいは移動店舗や移動オフィスといった『コト運び』のような部分も関心が高いですね」(山本さん)
実用化のめどとしては、やはり、本来の目標である2021年の東京オリンピック・パラリンピックの選手村での運用だといいます。そこに向かって集中して開発を進めるということです。また、トヨタが様々な実証実験を行う目的で静岡県に開発する「Woven City(ウーブンシティ)」での運行も計画しているといいます。
その後の実運行に向けても、現在、サービス事業者および自治体と議論を重ねているそうです。トヨタはe-パレットについて、「2020年代前半の複数のエリア・地域での商用化を目指していきます」としています。
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