廃空港で酒作り!? 「旧南大東空港」のビックリな転身 見た目は旧空港そのまま 中身は…

「旧南大東空港」が「ラム酒工場」になった経緯

 旧南大東空港のターミナルビルは現在、ラム酒の製造工場になっています。「南大東空港」の看板はそのまま掲げられながらも、その部分には、「グレイスラム」の赤い文字が追加されていました。

 現在同施設を運営するグレイスラム社の工場長によると、この「旧南大東空港」をラム酒の製造工場としたのは、2004(平成16)年ごろからとのこと。なお、事前連絡をすれば一般の人でも見学が可能とのことです。

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現在の南大東空港(2020年12月、乗りものニュース編集部撮影)。

 受付部分は、ラム酒などが置かれているなど酒造メーカーらしい側面があるものの、入り口に「搭乗旅客待合室」と書かれたドアやDHC-6型機の座席表、かつての南西航空(現、日本トランスオーシャン航空)や琉球エアコミューターの看板などがそのまま掲げられ、かつて空港だった場所だと想起させるものが随所に残されていました。

 このほか、かつて滑走路だったところには、ビジターセンターや「島まるごと館」といった観光施設のほか、島民のためのマンション群が立ち並んでいます。ただ一部駐車場として使われている空き地には、中心部に長大な白線とともにオレンジのラインが引かれているところも。立地条件を鑑みると、かつて「滑走路」だったエリアにあたることから、その時の線がそのまま残っているものとみられます。

【了】

写真でサッと見る! 「旧南大東空港」のいま

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