ANA「紙の時刻表」なぜ今やめる? その理由とは フクザツな胸中も 担当者に聞くウラ話

「オンライン時刻表」の強みとは?

――紙の時刻表のニーズは、現在どのようなところがあるのでしょうか?

近藤さん:かつては駅をはじめ、さまざまなところに置かれていたのですが、現在の入手経路は、空港や旅行代理店など限られたところです。ときには、地上係員がお客様対応する際に使用することもあるようですが、いまでは、空港の地上係員はiPadで最新の時刻情報をもとにお客様の対応することが一般的です。

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左が近藤美穂さんで、右が木下さおりさん。(2020年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

――オンライン時刻表はどのような強みがあるでしょうか?

木下さん:先述のこれまでの冊子型時刻表以上にタイムリーに反映できる」というのはもちろんですが、ポイントとしては「お客様へのわかりやすさ」を重視したところでしょうか。パッとお客様が見たときに、冊子型時刻表をご覧になっていた方にとっても、親和性の高いものとなっています。

 また、自宅からほぼ同じ距離に複数の空港があるようなお客様が「どこから乗ればいいのか」と迷われた際にどのような選択肢があるかを地図から選ぶこともあるほか、乗り継ぎ便を使われる方もいらっしゃいますので、地図上で選んで、どのように飛んでいくのかを検索できる「ルートマップ機能」を追加したのもポイントです。

近藤さん:オンライン時刻表は、スマートフォンから利用していただくことも想定しています。パソコン、スマートフォンそれぞれに適したデザインに仕上げているというのも特徴です。「ルートマップ機能」は、ANAのネットワークを視覚的に感じていただけるつくりとなっています。「目的地が決まっていないけれど、どこに行こうか考えている……」といったお客様が、時刻表から渡航地に思いを馳せて行き先を決めるといった使い方もできるのかなと思います。

【写真でサッと見る】ANA「オンライン時刻表」の内容とは

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