関西「平成に消滅した駅」5選 大都市でも秘境駅、新線開通、隣が近すぎ

都会の駅、山中の駅、海辺の駅…時代には勝てず

 今では「そんな駅があったのか」と思うかもしれない、途中駅が単独で廃止されたケースがあります。

菊水山駅(神戸電鉄有馬線)

 神戸電鉄有馬線は神戸市の市街地と有馬温泉を結んでいます。新開地駅から市街地の地下区間を出ると、いきなり最大50パーミルの急勾配に差し掛かり、電車は六甲山地を延々と上っていきます。その苛烈な登山区間上にある鵯越(ひよどりごえ)~鈴蘭台間にあったのが、菊水山駅です。

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今もホームが残る旧菊水山駅(乗りものニュース編集部撮影)。

 この駅の周辺は民家も皆無、神戸市内からほど近いにもかかわらず山間の秘境駅と言われていました。利用客は登山客と下水処理場の職員程度で、普通列車も一部の便は通過していたほど。2005(平成17)年に休止となり、2018年、正式に廃止となりました。ただ駅施設を撤去するための重機が進入するのも困難な場所にあるため、ホームは2020年12月現在でも残ったままになっています。

 なお同時に有馬線ではもう一つ駅が廃止となりました。有馬口~有馬温泉間にあった「新有馬駅」です。こちらは1975(昭和50)年に休止となったまま、石積みのホームの残骸が残るのみとなっていました。

西宮東口駅(阪神本線)

 阪神本線は現在、大阪梅田~元町間32.1kmのほぼ全線が高架化されています。しかし20年前はまだ地上区間も多く残っており、西宮駅も2面4線のこじんまりした地上駅でした。

 久寿川~香櫨園(当時は香枦園)間の高架化工事は2001年(平成13年)に完了、西宮駅は商業施設併設の駅ビルとともに立派な高架駅となりました。その陰でひっそりと消えていったのが、西宮東口駅です。

 西宮東口駅は西宮駅のわずか400m東にあった駅で、各駅停車以外は全て通過する小さな駅でしたが、地上時代は西宮駅よりも市役所や県立病院に近く、一定の需要がありました。

 高架化によって、西宮駅全体が東に移動。市役所へのアクセスなども含め、西宮東口駅の機能を吸収する形になり、西宮東口駅は廃止となりました。

 現在この駅の跡地は小さな児童公園となっていますが、JR西宮駅の国道2号から南西へ、斜めに伸びる道路があります。これはJR西宮駅と阪神東口を結んでいた商店街のある通りで、かつての駅の存在をうかがわせるものとなっています。

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コメント

3件のコメント

  1. 京阪京津線の記述の、
    「御陵から地下鉄が大津方面へ乗り入れる形態となりました。」
    は、誤りです。
    京都市営地下鉄東西線は御陵駅から大津方面には乗り入れしていません。
    正確に表記するなら
    「御陵から京阪京津線が三条方面へ乗り入れる形態となりました。」
    です。

    • ご指摘ありがとうございます。記事を訂正いたしました。

  2. 「こじんまり」→「こぢんまり」または「小ぢんまり」が本来です