あの牙みたいなランプは…? 変化したクルマのヘッドライト 灯具を超えて「デザイン」に

クルマのヘッドライト周りに個性を持たせ、ブランドのアイコンとするような事例が近年増えています。安全面でも、クルマの「顔」の一部としても存在感が高まるランプ類、その役割は昔と変わってきています。

光そのものをデザインに

 もともとヘッドライトは、クルマの見た目の印象を大きく左右するため、古くからデザイン上の重要ポイントとなってきました。丸形のシールドライトが定番だった時代は、ポルシェ911やMINIなど、その丸いライトを上手くデザインに生かしたクルマが数多く誕生しています。

 また、丸いヘッドライトを縦に並べることで“縦目”と呼ばれる個性を得たのが1970年代のメルセデス・ベンツです。さらに、使わないときはボディ内に収納するリトラクタブルヘッドライトも1960年代から80年代にかけて人気を集めます。そして、1980年代にはライトの直径を小さくするプロジェクター式が導入されることで、ヘッドライトのデザインの自由度が飛躍的に高まりました。

 最近の日本車でいえば、三菱自動車の「デリカD:5」の縦型ヘッドライトも、そうしたライトデザインに凝ったモデルのひとつとなります。

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縦型ヘッドライトを採用した三菱デリカD:5(画像:三菱自動車)。

 そんなヘッドライトのデザインは、昼間も常時ライトを点灯させるデイライトの普及によって、さらに進化していくことになります。それが、光そのものをデザインに取り入れるというアイデアです。

 その先鞭といえるのが、2000年代前半に登場したBMWの「コロナ・リング」です。「イカ・リング」「エンジェル・リング」などとも呼ばれたもので、丸形のヘッドライトの中に、光の輪を浮かび上がらせます。そして、この「コロナ・リング」は絶大な効果を発揮しました。夕暮れから夜間であれば、遠くからでも一発で「あ! BMWが走っている」と識別できたのです。

【ギャラリー】BMWのコロナリング(別名イカリング)とは? 様々な車種の凝ったヘッドランプを写真でチェック

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