なぜ埼玉の住宅街で? 国内初「普段のバス路線」で大型バス自動運転実験 通常8分→30分

西武バスが、通常の手動運転の路線バスと同じルートと営業形態で、自動運転の大型バスを走らせます。実証実験の場として選ばれた埼玉県飯能市のルートは、自動運転をテストするのに適した条件が揃っていました。

自動運転の場に飯能の住宅街路線を選んだ理由

 自動運転の実証実験の場に「飯20」系統を選んだ理由について西武バスは、沿道に(電波障害の原因などになり得る)高い建物がないこと、営業所が近くにあり車両の取り回しや緊急時対応が容易であること、行政や警察、地元自治会の理解や協力があったことなどを挙げています。

 また、ルートが全区間にわたり道路が2車線(片側1車線)であることも条件だったといいます。同社は保有するバス車両の8割近くが大型であることから、今回の実験車両も将来を見据えて大型を選んだとのことですが、都内の系統を中心に道幅の狭い区間も多く、自動運転にはまだハードルが高い一方で、「飯20」は大型バス車両の自動運転走行に適したルートとして判断したそうです。

 バス運行時は遠隔で監視されますが、前述の通り運転士も運転席に座り、運賃収受やドア開閉操作などを行います。また、不測の事態が起きた際も、運転士が運転操作を行います。飯能駅南口~美杉台ニュータウン間は、従来の手動運転だと8分で走りますが、自動運転だと20~30km/hの低速走行で全停留所に停車しながら30分ほどかけて走ります。

 運賃は通常の手動運転と同じく180円(IC178円)です。2月23日(火・祝)、25日(木)、28日(日)、3月1日(月)、3日(水)、5日(金)、7日(日)の計7日間に、1日あたり4往復が走ります。運行は安全面を考慮し、全員座れる座席定員制で実施。乗車は整理券を持っている人が優先です。整理券はウェブサイトで申し込めます。なお、整理券は無料ですが、乗車時は運賃が必要です。

 西武バスは今後の展開として、自動運転レベルはシステムがすべて行う「条件付運転自動化」の3や、最終的には「高度運転自動化」の4を目指すとしており、あわせて路線バスのオペレーションも自動化を検討していくとしています。

【了】

【地図】自動運転の実証実験を行う「飯20」

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コメント

1件のコメント

  1. 通常の3倍以上の遅さで1時間に5本来るってことは、後続バスに抜かれまくるってことだなぁ。

    片側1車線が多いというが、想定されているんだろうか?

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