激セマ道くねくね道 人混みを行く! 東京「小型バス大活躍な路線」5選

通常の路線バス車両では通行困難な狭い場所で活躍するのが、小型バスです。地域のコミュニティバスなどでよく使われます。東京では、小型バスならではという路線もいくつかあります。

路線バス不便地域を変えた小型バス

 路線バスでよく見られる中・大型の車両では運行が困難な路線に用いられるのが、小型の路線バス車両です。全長は7m、車幅2~2.3mほど、乗用車並みの取り回しともいわれ、現行の路線バス専用車としては日野「ポンチョ」が唯一の存在。このほか日野の旧「リエッセ」なども使われることがあります。

 小型バスは、自治体のコミュニティバスで多く用いられます。この点で必ずといっていいほど言及されるのが、1995(平成7)年に運行を開始した東京都武蔵野市の「ムーバス」です。従来の一般路線バスが通れない狭い道路の交通不便地域を小型バスで結んだムーバスは、全国にコミュニティバスブームを巻き起こしました。

 ムーバス誕生後、東京23区内にもコミュニティバスを含む小型バスによる路線が多く誕生しています。今回は、そのなかから「小型バスならでは」といえる路線を紹介します。

杉並区コミュニティバス(南北バス)「すぎ丸」けやき路線

・区間:阿佐ヶ谷駅~善福寺川緑地~浜田山駅
・運行:京王バス

 ムーバスが運行される武蔵野市のお隣、杉並区は3路線のコミュニティバスを運行。うち第1号として2000(平成12)年に運行を開始したのが「けやき路線」です。

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浜田山駅にほぼ横づけする形で停車する「すぎ丸」(中島洋平撮影)。

 すぎ丸は3路線とも、道が狭く公共交通が希薄な区内の南北移動を主眼としており、なかでもけやき路線は、交通量のわりに乗用車でもすれ違いに難渋するほど狭い鎌倉街道や、京王井の頭線 浜田山駅北口の商店街を経由するもの。人通りの多い浜田山の商店街にはバスロータリーを設ける余地など全くなく、バスはまさに、駅の出入口に横づけする形で停車します。

 なお浜田山駅の南側には、下高井戸駅入口とのあいだを結ぶ、すぎ丸の「さくら路線」も発着していますが、こちらは区立浜田山公園の一画に設けられた小さなロータリーで折り返しています。また、けやき路線のすぐ東側に並行し、都立和田堀公園経由で永福町駅と高円寺駅を結ぶ京王バスと関東バスの「高45」も、小型バスでないと運行できないような狭い路線です。

【路線図】5路線の地図/写真ギャラリー

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コメント

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3件のコメント

  1. 東急コーチも入れてほしかった~
    自由が丘線の自由が丘駅に入るときヒヤヒヤですよ。

  2. 都内でも多摩地区のシティバスならもっと酷い狭隘なルートは幾らでもあるってのに
    何でわざわざそんなヌルいのを紹介すんの?
    「取材がめんどいから~都心でお茶濁しました」的な手抜き感溢れる
    ここ最近の平常運転ですね。

  3. ポンチョ & リエッセ 新型のほうが低い性能となってしまったなんて返す返すも残念なことですね。