どこまで本気? 観察者を悩ませる北朝鮮の新型戦車M-2020 映像から見て取れることは
車体はロシア戦車 砲塔はアメリカ戦車? 結局中身は…
車体側面はサイドスカートですっぽり覆われていますが、映像では装甲のように見えずハリボテ感が否めません。転輪は7個あり、それまでの北朝鮮戦車より大型のようです。
カメラ上を通過する映像から注目したいのは履帯(いわゆるキャタピラ)で、結合がそれまでのシングルピン方式(長い1本のピンで繋ぎ合わせる)から走行性能に優れるダブルピン方式(短い2本のピンで両側から繋ぎ合わせる)に替わっていることです。
砲塔は先述のようにアメリカのM1に似ているようで、やはり違います。砲塔下部にはロシア製アクティブ防御システム「アフガニート」を模したと思われるグレネードランチャーを装備。砲塔右側にはロシアの9M133「コルネット」対戦車ミサイルと思しき2基のミサイルランチャーがありますが、アメリカもロシアも戦車に対戦車ミサイルは外付けしません。
砲塔上面には車長用パノラマサイト、リモートウエポンシステム、レーザー警報器、暗視カメラ、アクティブ防御装置用レーダーアンテナ、横風センサーなど、最新アイテムを取りそろえているように見えますが、中身はよく分かりません。
主砲は従来の北朝鮮製戦車に見られた旧ソ連の2A20 115mm砲ではなく、ロシア製2A46 125mm戦車砲と見られます。車体を大型化し第3世代戦車をアピールしているのに、主砲も大口径化しなければ意味がないからでしょう。砲塔上のサイト配置から、砲塔内配置は右側前方に砲手、右側後方に車長、左側後方に装填手で、自動装填装置はないようです。決して体格が大きいとはいえない北朝鮮の戦車乗員にとって、120mm砲弾を手動で扱う苦労は想像するに余りあります。
よく見ていくと車体下部や砲塔、車体に垣間見えるシルエットから、隠し切れない旧ソ連戦車の「風味」が漂ってきます。T-62をライセンス生産した「先軍号」の車体延長改修車ではないか、と推測します。
”ぼくのかんがえたさいきょうせんしゃ”という話だろうな。
ごちゃごちゃし過ぎで重量も、使用電気量もそうといるから、エンジンの馬力をデカくしないといけないし、そうなると図体や搭載する燃料が…の悪循環になるのでは?
こんなことよりさっさと国民のために良い政策の一つでもやれよ!