国内空港「凄テク着陸」はどこで実施? ANAパイロットに聞く 超レアなものも…

旅客機が着陸するルートは、同じ空港であっても、複数のパターンが存在するのが一般的です。国内空港のなかで、パイロットにとって“腕の見せ所”となるような着陸進入ルートはあるのでしょうか。ANAのパイロットに聞きました。

羽田「VOR-A」で16Lに着陸… どれほど珍しいのか

 旅客機が目的地の空港に着陸する際に飛ぶルートは、あらかじめおおかた決まっているのが一般的です。とはいえこのルートは、同じ空港であっても、滑走路や風向き、天候などによって複数のパターンが存在するのが大多数といえるでしょう。

 航空会社のプロのパイロットは、どのようなルートでも安全に着陸する腕をもっていますが、なかには、着陸の際にとくに高いスキルが求められる空港も存在します。国内で、そのような“腕の見せ所”となるような着陸進入が発生する空港はどこなのでしょうか。ANA(全日空)のパイロットに聞きました。

Large 20210226 01
ANAのボーイング787型機(2020年、乗りものニュース編集部撮影)。

 同氏によると、日本最大の空港である羽田空港に「珍しい進入方式で、スキルが求められる」着陸進入が存在するとのこと。「VOR-A(ブイオーアール・アルファ)アプローチ」と呼ばれるもので、4本ある同空港の滑走路のうち、第2ターミナルの前にあるC滑走路に北側(16L)から着陸する際にとられる進入経路のひとつです。

 この「VOR-A」は23時から翌朝6時までの「深夜時間帯」に南寄りの風が吹いており、しかもD滑走路が定期点検で閉鎖となっている日にしか実施されないと話します。

「羽田空港ではほぼ毎日、深夜時間帯は4本のうち2本の滑走路が点検のため閉鎖されています。深夜時間帯の羽田空港の着陸滑走路の基本は、北寄りの風であれば34R(C滑走路南側)、南寄りの風であれば23(D滑走路北東側)です。もしもそれらの滑走路が点検で閉鎖の場合、北寄りの風であれば34L(A滑走路南側)、そして南寄りの風であれば16Lがメインの方式となります」(ANAのパイロット)

 そして、現在D滑走路が夜間に点検のため閉鎖されるのは基本的に週1日のみといいます。つまりVOR-Aは、「南風が吹く、便数の少ない真夜中、そのなかでもさらに週1程度」しか発生しない珍しいケースの着陸進入、となるのです。

【航路図】超レアな腕の見せ所「VOR-A」16L進入のイメージ

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス