地下30mの洞窟基地に眠るSAABと日本製ヘリ「武装中立」スウェーデンの凄み

北欧スウェーデンは、1800年代初頭から1992年まで中立を国是としてきました。一方で冷戦時代には万一に備え、国内各地に洞窟をくりぬいた秘密の飛行場を建設していました。その内の一つは現在、博物館として公開されています。

地下飛行場に展示されるスウェーデン独自の戦闘機たち

 展示機の一部を以下、ご紹介します。

・サーブ29「トゥンナン」

 胴体の形状から空飛ぶ樽とも呼ばれるスウェーデン初のジェット戦闘機として1948(昭和23)年に登場しました。当時としては最先端の技術であった後退翼を装備し、同じ機体をベースに戦闘機型、攻撃機型、偵察機型が開発されたことで、スウェーデン製戦闘機のマルチロール(汎用)化の先鞭となった機体でもあります。1961(昭和36)年には、アフリカで起きたコンゴ動乱に国連軍戦闘機としても派遣され、実戦を経験しています。

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ヨーテボリ近郊にある地下航空博物館の入り口(細谷泰正撮影)。

・サーブ32「ランセン」

 東西冷戦のさ中、スウェーデンはバルト海を隔て旧ソ連と対峙していました。総延長2000kmに及ぶ海岸線のどこにでも1時間以内に到達して敵の侵攻を阻止することを目的に開発され、攻撃機型と全天候戦闘機型が生産されました。なお、攻撃機型には化学兵器や核兵器の搭載も計画されていましたが、スウェーデンで核兵器が製造されることはありませんでした。エンジンはイギリスのロールス・ロイスが開発した「エイボン」をスウェーデン国内でライセンス生産して搭載しました。

・サーブ35「ドラケン」

 高高度を高速で侵入してくる敵の爆撃機を迎撃するために開発されたスウェーデン初の超音速戦闘機です。有事の際には舗装を強化した道路を滑走路として使用する要求がダブルデルタと呼ばれる独自の形状を編み出しました。「コブラ」と呼ばれる機首上げ機動を初めて可能にしたほどの高い飛行性能を持ちます。

・サーブ37「ビゲン」

 前述の「ドラケン」よりも短い滑走距離で道路から運用可能な全天候戦闘機として開発されました。そのため、戦闘機では珍しくエンジンの逆噴射が可能です。「コデルタ」と呼ばれる前翼付きの三角翼を最初に採用した機体で、このコンセプトはその後の戦闘機に大きな影響を与えました。

【写真】洞窟転用の博物館に展示される日本製ヘリコプター

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1件のコメント

  1. なぜかtwitterのトレンドに上がっていた。

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