コロナで「1万5000機が駐機」した航空業界 ボーイングはどう動く? 幻の「797」も言及

新型コロナの影響を受ける航空業界、航空機メーカーは今後どのように舵を切るのでしょうか。ボーイングが、今後の見通しや計画が見直されたいわゆる「797」、デビュー予定の超大型機「777X」などについて説明しました。

「NMA」&貨物機&「777X」…今後の見通しは?

 2021年現在、ボーイングの主力商品である単通路機が「737MAX」シリーズです。同機は、2度の事故を経て運航停止措置が下されたものの、システム改修を経て、2020年末から運航の再開が始まりつつあります。

 またデビッド・ショルティ マネージング・ディレクターは今回、かつてメディア関係者を中心に「ボーイング797」と呼ばれた新型機「NMA(New Middlesize Airplane、新中型機)」の動向についても言及しました。

「NMA」は、かつてボーイングが開発を計画していた新型機です。2019年10月時点で、「大型の単通路機と、いちばん小さい複通路機の中間にあたるもので、タイプは2種類。座席数は220席から270席程度」といったスペックが打ち出されていましたが、2020年に一旦見直しとなっています。

 同機について、デビッド・ショルティ マネージング・ディレクターは「デザインレベルではあるが、取り組み、現在の市場を見ながら再評価をし続けています。また航空会社側との意見も交換し続けています。それを経て、長期的なニーズから判断していければと思います」といわゆる“完全白紙”といった状況ではない趣旨のコメントをしています。

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ボーイング737MAX8のイメージ(画像:ボーイング)。

 彼は貨物機についても、777や767といった、比較的大きなサイズのものだけではなく、今後は737シリーズなどの単通路機ベースのものも、経年化などの影響で、貨物転用型(BCF)が増えていくのではとコメント。737シリーズと同サイズの貨物機も、今後増えていくと予想されるとのことです。

 ただし、2020年頭に初飛行を完了し、航空会社でのデビューが決まれば世界最長の旅客機となる「777X」を始めとした大型機も、同氏は「長距離路線市場の回復に依存してくる」ものの、今後「長期的に見れば大きな需要が見込まれるのでは」とも。現在コロナ禍で苦境に立たされている風潮が強い大型機市場のカバーも、続けていく方針と見られます。

【了】

【表】2020年に「地上待機」した飛行機 機種別&月別データ

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