電動バイクの交換式バッテリー標準化なるか ホンダ・ヤマハ・KTM・ピアッジオ協業【Merkmal】

電動バイクや小型の電気自動車で、充電時間を解消する手段として注目されている「バッテリー交換式」。様々なバイクで統一規格のバッテリーを使えるよう、各メーカーが連携を深めている。

日本と欧州の4メーカー合流

Large 210304 battery 01
バッテリー交換式のホンダ「ベンリィ e:」。

 ホンダ、ヤマハ、KTM AG、ピアッジオグループの4社は2021年3月1日(月)、二輪車および小型電気自動車用の交換式バッテリーに関する共同事業団体の設立に向けた予備的合意書を締結した。

 いま電動バイクメーカーのあいだで、充電時間を解消する手段の一つとして注目されているのが、交換式バッテリーだ。残量が少なくなったバッテリーを、予めバッテリーステーションなどで充電されたバッテリーへ丸ごと交換するというものだ。

 共同事業団体を設立する狙いは、交換式バッテリーシステムの標準となる技術仕様を策定することにあるという。この標準化が、ひいてはEVの普及促進や、バッテリーのさらなる持続可能なライフサイクルマネジメントに貢献するという認識を持っているそうだ。航続距離の延長、充電時間の短縮、車両コストやインフラコストの軽減といったメリットがある。

 共同事業団体は2021年5月より活動を開始する予定。4社の設立メンバーは、その専門性を高めるため、全ての利害関係のあるステークホルダーに協力を呼びかけているそうだ。

 ピアッジオグループの戦略・製品責任者であるミケーレ・コラーニーニョ氏は、「交換可能なバッテリーシステムの国際規格によって、技術を効率化し、さらに消費者が自由に利用できるようになります」と話す。

 ちなみに、バッテリー交換式の電動バイクとバッテリーステーションは、台湾で普及している。日本でも、ホンダが日本郵便が提携し、郵便局をバッテリーステーションとして活用する構想などがある。

【了】

提供:Merkmal
「Merkmal(メルクマール)」とは……「交通・運輸・モビリティ産業で働く人やこの業界へ進出したい人が、明日に役立つ気づきを得られるニュースサイト」として発足しました。MaaS、CASE、環境への対応、自動運転技術など、変革著しい交通・運輸・モビリティ産業にまつわる最新ビジネス情報を独自の視点で発信しています。

【画像】サドル下から引き抜ける交換式バッテリー

Writer: Merkmal編集部

「Merkmal(メルクマール)」は「交通・運輸・モビリティ産業で働く人やこの業界へ進出したい人が、明日に役立つ気づきを得られるニュースサイト」として発足しました。MaaS、CASE、環境への対応、自動運転技術など、変革著しい交通・運輸・モビリティ産業にまつわる最新ビジネス情報を独自の視点で発信しています。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。