旅客機の格納タラップなぜ見なくなった? タラップ車や搭乗橋が主流に その紆余曲折
利便性の上がるタラップ車 一方で搭乗橋はどんな歴史が?
現代のタラップ車にはいくつかのタイプがあり、キャノピーと呼ばれる雨除けのカバーが付いているものと付いていないもの、自走できるものと牽引式のもの、といった感じで大きく分けられます。また旅客機も機種によってドア下面の高さが異なるため、高さの調整が可能なほか、機体に設置時の固定用のブレーキを備えているものも。なかには、車いすに対応可能なエレベーターを装備しているものもあります。
航空会社で機体の地上支援を行うグランド・ハンドリングに従事する方に話を聞いたことがあるのですが、「タラップ車をピタリと機体の横に着けられれば一人前」だそう。航空機の運航にはさまざまなプロフェッショナルが関わって、安全に飛行できることがわかります。
タラップ車の後に出てきたのがボーディング・ブリッジです。これは、近代的なジェット・ブリッジと呼ばれるものであれば、1950年代後半にユナイテッド航空が、トラフィック(飛行機の運航頻度)の多いシカゴ・オヘア空港で実用化したのが始まりのようです。
なお、アメリカでボーディング・ブリッジが本格導入される以前とはなりますが、天候の悪いことの多いイギリスでは、1930年代から、降機後ターミナル・ビルまでの通路に風除けや屋根を設けるなど搭乗客の利便性向上を図る取り組みがされていたそうです。
DC-9系統(少なからず知っているのがMD-81,87,90)は、機体後ろにも階段があり、
空港によっては、通常時でもそこから搭乗することもあったようです。
かなり前ですけど727で真後ろから降りた記憶があるのです。外国の国内線でした。