JAL国内線「クラスJ」のナゾ コスパ最強席どう誕生? 引退の「国内用777」起源説も

JAL国内線に独自導入されている「クラスJ」は、そのコストパフォーマンスの高さから屈指の人気を持つ席です。2021年にはフルフラット席が導入されるなど著しい進化も遂げていますが、その始まりはどういったものなのでしょうか。

コスパ最強席「クラスJ」起源からたどる!

 この「クラスJ」、JALでは当初から導入されていたわけではありませんでした。かつてのJAL国内線は上位クラスの「スーパーシート」と普通席の2クラス。対しJALと合併したJAS(日本エアシステム)は当初JALと同様の2クラス制でしたが、1997(平成9)年ボーイング777型機の導入を機に、中間クラスの「レインボーシート」を38席導入。このレインボーシートはプラス1000円の料金で乗れるなどクラスJとの類似点も多く、一説では「クラスJの祖先」といわれることもあります。

 JALがクラスJを導入したのは、JASと合併したあとの2004(平成16)年。「お客様から求められる『やすらぎの空間』を新リクライニング方式による座り心地とご利用しやすい料金で実現する『新生JAL』からの提案です」と、当時の報道発表には記載されています。その後、JALのクラスJは順調に利用者からの高評価を得ており、いまでは「ビジネス客を中心に、JAL国内線の3つのクラスの中でもっとも高い搭乗率」(JAL)なのだとか。

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JALのボーイング777-200「JA009D」。元JASの「レインボーセブン」(乗りものニュース編集部撮影)。

 そして、このクラスJ、ここ数年で幹線を中心に新たな進化を迎えているともいえるでしょう。2019年には次世代国内線主力機エアバスA350-900の導入にともなって、クラスJを含む全クラスに新シートを導入。その後2021年3月には、新型コロナウイルス感染拡大や、搭載エンジンのトラブルなどで機材計画が見直され、かつて「レインボーシート」を搭載したこともある元JAS機をはじめとする、従来型クラスJシートを搭載した国内線仕様のボーイング777型機が即時退役しました。

 これとほぼ入れ替わるように、2022年までを目処に、国際線仕様のボーイング777-200ER型機が国内線に内装を変えず定常導入されます。この国際線仕様機は、上位クラスにフルフラットシートが特長である「ビジネスクラス」が設定されていますが、JALでは、国内線にビジネスクラスがないことから、クラスJ扱いで乗ることができます。つまり、これからしばらくの間「クラスJ扱いでフルフラット席を体験」できる期間が続くというわけです。

【了】

【元祖からフルフラットまで】写真で振り返るJAL「クラスJ」

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