貨物の廃線ちょうどある! 南武線支線を川崎駅につなぐ「川崎アプローチ線」難しい?

もっと早く言ってくれれば…? 線路跡には高層住宅・高層ビル

 工場跡地が再開発された小田栄地区は、南武支線の沿線でほぼ唯一、人口が急速に増加しています。分譲マンションの広告には「川崎駅が生活圏!」など、川崎駅方面との関係性をうたったものが目立ちます。また浜川崎駅側に近い南渡田地区では、将来を見据え「東海道貨物支線の旅客化」「羽田空港への連絡線」なども視野に入れ、BRT(バス高速輸送システム)導入を想定した連節バスの試走実験など、臨海部の移動を改善しようという動きが見られるようになっています。

 そうしたなか、八丁畷駅の南側から川崎駅方面へ1km弱ほど続いていたかつての貨物線は、何となく線路跡だとわかる程度に敷地が残っており、一見すると川崎アプローチ線として「復活」もあり得るかと感じさせます。しかし、現地には一筋縄でも二筋縄でもいかない事情が存在しました。

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川崎市日進町付近の線路跡には、すでに公共施設が建設されている(宮武和多哉撮影)。

 まず、八丁畷駅南側の南武支線は高架化されているうえ、川崎アプローチ線は途中で京急本線を越える必要もあるため、全線高架しか選択肢がなさそうです。しかし、旧貨物線の用地は幅20m少々とあまり余裕がなく、かつ戸建て住宅が用地スレスレまで迫っているため、工事だけでなく日照権の問題も出てきそうです。

 さらに大きな課題となるのが、立ち退きが必要となる施設の多さ。特に区間のほぼ中央にある川崎市営日進町住宅(1977年完成)は、地上13階建て・168戸と、市営住宅としては川崎区内でも最大級の規模です。その近辺も、この10年で視覚障害者情報文化センター、シルバー人材センターといった市の福祉施設が、連なるように建設されました。

 そして、貨物線がつながっていた川崎駅構内の貨物側線用地は、その大部分が2019年に東海道線ホームの拡張に使われています。駅南側の「ルフロン公園」(川崎駅東口緑地、かつての貨物取扱所)を活用しようにも、その東側には地上19階建ての「NTTドコモ川崎ビル」が立ちふさがっています。

 南武支線の現在の営業区間でも、小田栄駅の上下線ホームを隔てて存在する踏切の閉塞時間が駅開業後の増発により伸びているほか、周辺道路の狭さといった問題を含んでいます。仮に川崎アプローチ線の計画が動けば、これらの抜本的な対策が必要とされそうです。

【ギャラリー】うっすらわかる旧貨物線=川崎アプローチ線ルート/現地の様子

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コメント

3件のコメント

  1. 京浜東北線脇の堤根処理センターの空き地(駐車場?)の上を旋回させれば良いんじゃない?で、南武線の上を通してそのまま2階に短いホームを作る。川崎市が望んでるのなら簡単でしょ。八丁畷駅も通せるし、どうせ市の土地なんだろうから立ち退きも殆ど無いはず。考えてない?

  2. 八丁畷で京急に乗り換えればよい。

  3. 朝方に尻手から川崎行きに乗り替えてくる乗客、頼むから体重を預けて無理に乗り込むのはヤメて。

    こっちはサンドバッグじゃないんだから