羽田空港に進出「メルセデスの肉そば」食べてみた ベンツの展示場にそば店、狙いは?

メルセデス・ベンツが羽田空港のブランド発信拠点をリニューアル、六本木の拠点に併設している“伝説の立ち食いそば”こと港屋が新たに出店しました。展示車のすぐ近くでそばをすする、これこそがメルセデス・ベンツの狙いでした。

「橋渡し」の役割が期待されている「そば」

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メルセデス ミー 羽田エアポート。奥が港屋ラウンジ(中島洋平撮影)。

 この羽田空港の拠点がオープンしたのは2015(平成27)年のこと。メルセデス・ベンツ日本の寺迫さんによると、その狙いは、ここを通る人にメルセデス・ベンツというブランドに触れてもらうこと、そして、「敷居を低くすること」にあるといいます。

「メルセデス・ベンツは『私のブランドじゃない』、と思う方も、まだまだたくさんいらっしゃいます。ラウンジをご利用いただくなかで、『あ、EVが出たんだ』『Aクラスってこのくらいの値段で買えるんだ』といった、ブランドの情報を少しでも持ち帰っていただければ」(メルセデス・ベンツ日本 寺迫さん)

 同社はほかにも、このような「ブランド発信拠点」を出店してきましたが、この戦略は、メルセデス・ベンツが求めやすい価格のコンパクトカーのラインアップを増やしていったのに合わせてのことだそう。こうしたユーザーの裾野を拡げる戦略で、メルセデス・ベンツは日本でも2014(平成26)年以降、輸入車販売台数1位を維持してきました。

 メルセデス・ベンツ日本の寺迫さんは今回の港屋ラウンジについて、「フランス料理のように高級なものではなく、一般の方がおいしく、楽しく、ふらっと立ち寄れる、かといって『立ち食い』ではなく、くつろげる店」と説明します。「これが羽田空港の目玉になり、一般の方とメルセデスの橋渡しになれば、こんなに嬉しいことはありません」ということでした。

【了】

(中島洋平撮影)。

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