どクラシックが逆にカッコいい! 旧ソ連製オープンカーたち ロシア各地の記念式典で快走
古都にふさわしい40年選手のV8クラシック・オープンカーとは?
ロシア極東の最大都市、ハバロフスクで行われた対独戦勝記念式典で用いられていたのは旧ソ連時代末期、GAZ(ゴーリキー自動車工場の意味)が1970年代後半から1980年代にかけて生産していた「GAZ-14」です。全長約6.1m、全幅2mある大型リムジンで、排気量5500ccのV8エンジンを積むという、ある意味アウルス「セナート」にも見劣りしない“体躯”を持つオープンカーといえるでしょう。
モスクワの北東にある古都ロストフで行われた対独戦勝記念式典では、1970年代に生産されていたZIL-117が姿を見せました。このクルマは、ボディサイズこそ、アウルス「セナート」やGAZ-14よりも小さいものの、心臓部には排気量7000ccのV8エンジンを搭載しており、車格的には2車に見劣りしません。また誕生から40年以上経つ、いわゆる“クラシックカー”であるのも、古都ロストフにふさわしいのではないでしょうか。
ヴォロネジやウスリースク、ノボシヴィルスクなどで実施された戦勝記念式典で使われていたのが、比較的最近まで生産されていたGAZ-3102「ヴォルガ」です。とはいえ、旧ソ連時代の1982(昭和57)年から2010(平成22)年までの約30年にわたって連綿と生産され続けたことから、各々ホイールや灯火類など、同じ車種といっても時期によりに細かな差が見られます。
なお、同じGAZ「ヴォルガ」シリーズであっても違うものを使っている都市もあります。
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