コロナ後の海外旅行の必須ツールなるか? IATA「デジタル証明書アプリ」ANAがテスト開始

世界中の航空会社が加盟する「IATA」が作るアプリ、強みは?

国ごとの資格要件などを瞬時に確認

 新型コロナウイルス感染拡大で、国際線旅客便の乗り方は今後、大きな変化が予想されています。そのひとつが、乗客がPCR検査の陰性証明やコロナワクチンの摂取証明をもって渡航するといったもの。そのようななかANA(全日空)では、2021年5月24日(月)から、羽田空港で新たな実証実験を始めています。

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「IATA トラベルパス」をもつANAの地上係員(2021年5月24日、乗りものニュース編集部撮影)。

 実証実験が始まったのは、世界中の航空会社が加盟する国際航空運送協会(IATA)が開発した、新型コロナウイルス検査結果のデジタル証明書アプリ「IATA トラベルパス」を用いた搭乗手続きです。これまで紙ベースであった証明書をデジタル化することで、信頼度や効率の向上が期待されるといいます。

 ANAでは、2021年3月に非営利団体コモンズ・プロジェクトが提供するデジタル証明書アプリ「コモン・パス」を用いた実証実験を実施しました。IATAのものは、「コモン・パス」とは違った強みをもつとのこと。IATAが保有する世界各国の最新渡航要件をまとめたデータベースを活用し、乗客や航空会社が国ごとの資格要件などを瞬時に確認できるほか、プライバシーにも考慮した仕様になっているそうです。

「この取り組みは、ANAだけではなく、航空業界全体にとって極めて重要です。大変期待をしており、時期は未定ですが、出来るだけ早く実用化させたいと考えています。すでに国土交通省からはサポートをいただいているものの、そのカギは、政府に参画していただき、承認をいただくことにあります」(ANA国際提携部 松下 正部長)

 今回の実証実験は、24日から6月6日(日)までの2週間、ANAの羽田~ホノルル・ニューヨーク線で実施されます。この実験では、一連のフローが問題なく機能するかどうかの確認や、大規模展開に向けた商業面と技術面の課題洗い出し、乗客や関係者の意見抽出などが実施されます。なおこの実証実験には、現在のところ30人の乗客が参加する予定とのことです。

【了】

【写真】アプリの画面や実証実験の様子など

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