仙台行くなら「常磐道」? 改良進む東北道のバイパス 時間・距離・混み具合どう違う
距離が短いのはどっち? 所要時間は?
3月に4車線化された宮城県側の山元IC~岩沼IC間(13.7km)は、同時に最高速度が70km/hから100km/hに引き上げられました。そして6月に4車線化が完成するいわき中央IC~広野IC間(約27km)も同様に、100km/hまで引き上げられる予定です。
NEXCO東日本東北支社によると、いわき側の速度引き上げ後、東北道と常磐道とで比較した外環道~仙台市内の距離と所要時間は、次の通りになるといいます。
●東北道:川口JCT~仙台南IC
・距離:326.8km
・所要時間:3時間22分
●常磐道:三郷JCT~仙台東IC(仙台東部道路)
・距離:320.0km
・所要時間:3時間46分
いずれも東北道、常磐道を起点からまっすぐ進み、仙台市内で最初のICまでを比べましたが、仙台南ICよりも仙台東ICのほうが北に位置しており、常磐道のほうが距離は若干短いことがわかります。
しかし所要時間は常磐道のほうが24分多くかかります。これは、東北道がほぼ全区間で最高速度が100km/hなのに対し、常磐道に残る暫定2車線区間およそ87km(広野IC~山元IC)は、一部に付加車線が整備されたとはいえ、最高速度が70km/hのままだからです。
ただ、常磐道は東北道と比較すると交通量が少なく、ゴールデンウイークなど多客期にも、東北道ほど長い渋滞が発生しない傾向があります。コロナ以前、NEXCO東日本関東支社の渋滞予報士(当時は外山敬祐さん)は、正月のUターンラッシュにおいて同じ時間に仙台エリアを出発したクルマが外環道まで到達するのに、常磐道経由のほうが1時間早くなった事例もあると話していました。
ちなみに、3月の4車線化で最高速度が引き上げられた宮城県側の亘理IC~岩沼IC間では、暫定2車線時と比べ、通勤・通学時間帯や帰宅時間帯においても混雑が緩和され、旅行速度が大幅に改善しているそうです。
【了】
付け加えると山沿いの東北道の方がカーブやアップダウンがあり、精神的な負担や燃費を考えると比較的平坦な常磐道の方が走りやすいと思います。