三菱「パジェロ」消滅は自衛隊に影響? 兄弟車「1/2tトラック」の行方 防衛省に聞く

三菱自動車の子会社、パジェロ製造の工場が2021年度上期に閉鎖されます。そこでは「パジェロ」を始めとした市販車だけでなく、自衛隊向けの1/2tトラックも生産していました。同車の生産は今後どうなるのか防衛省に聞いてみました。

1/2tトラックの平均単価は419万円

 そもそもパジェロ製造が1/2tトラックを生産していた理由、それは1/2tトラックが「パジェロ」のコンポーネントを流用して作られていたからです。

 1/2tトラックを開発するにあたりベースとなったのは、1991(平成2)年に発売された2代目パジェロの3ドアタイプ、いわゆるショートボディ型です。1/2tトラックは当初、「73式小型トラック(新)」という名称で1996(平成8)年から導入され、2001(平成13)年度納入車から現在の名称に改められています。

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航空自衛隊の1/2tトラック。航空自衛隊にも少数ながら導入されている(柘植優介撮影)。

 1/2tトラック(73式小型トラック(新)含む)の納入元は三菱自動車であったものの、パジェロ製造では、すでに1982(昭和57)年からパジェロの一貫生産を開始しており、1995(平成7)年には社名を従来の東洋工機から変更しています。ということは、1996(平成8)年の導入時からすでに1/2tトラックはパジェロ製造製だったわけです。

 排ガス規制への対応などでエンジンを新型に換装するなど、細かなモデルチェンジを繰り返しつつ四半世紀にわたって生産されてきた1/2tトラックは、2018(平成30)年に480台が調達されています。ちなみに平均単価は419万円でした。

 なお同年、2018(平成30)年の「パジェロ」の国内累計販売台数は747台のため、国内向けに生産された「パジェロ」ファミリーの少なくない数が自衛隊向けであったことがわかります。

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コメント

1件のコメント

  1. 「防衛省に聞く」ってタイトルに書いている割には、なんか具体的なコメントがまったくないのですが…