ワクチン接種東京会場 移動の利便性は? 東京駅から「物量作戦」バス輸送 地下鉄も近い

5月24日に東京・大手町の接種会場でワクチン接種が開始し、2週間が経過しました。バスが東京駅から大量輸送体制を敷いていますが、利用状況はどうなっているのでしょうか。東京駅以外からの移動手段もあります。

観光バスと路線バスをフル活用

 2021年5月24日(月)から開始された、東京での新型コロナウイルスのワクチン接種。千代田区に開設された大規模接種センターは大手町にあるため、JRなどを利用し接種会場へ向かう接種者のために、東京駅から会場までの無料シャトルバスが運行されています。

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東京駅丸の内口南側にて、大手町のワクチン接種東京会場へ向かうシャトルバス。大量輸送体制が敷かれている(乗りものニュース編集部撮影)。

 この無料シャトルバスは、はとバスが運行を受託。東京駅丸の内口(駅西側)の南側線路際にあるはとバスのりばから、5~6分間隔の高頻度で発着しています。

 はとバスは観光バス車両を使用。またツアーガイドを含め社内スタッフが、現地で利用者の誘導にあたります。コロナ禍により観光ツアーが中止を余儀なくされるなか、持てるリソースを接種者輸送へフル活用しています。

 高頻度運行を支えるため、都営バスの車両と運転手がこれに加わります。車椅子利用者をはじめ、バスの段差が困難な利用者は、同時に待機中の都営バスの車両を利用することができます。

 バスのりばには3~4台のバスが待機。取材したのが土曜日ということもあり、東京駅からバスのりばまでは接種者の人の流れが続いていました。最大32台のバス車両が大手町の会場と東京駅とをピストン輸送しており、バスのりばでのバス待ち行列は無く、誘導員の案内に従って順次バスに乗り込むといった状況でした。

 バスは計画どおり5分ほどの間隔でバスのりばを出発。バス車内は密回避に2席あたり1人乗車が基本で、どの列にも人が座っているという利用状況でした。

 バスは千代田通りの竹橋南側(首都高南側)に到着し、接種者を降ろします。接種者はこの降車場から、日比谷通り沿いにある会場東側の受付まで日本橋川沿いに300mほど歩く必要があり、混雑や渋滞回避のためとはいえ少し負担だという声も。なお、接種後は西側出入口から千代田通りのバスのりばへ直接案内されるため、徒歩の距離はほとんどありません。

 実はこのワクチン接種会場、目の前に東京メトロ東西線・竹橋駅の4番出入口があり、鉄道駅で向かう際に最も近い出入口になっています。竹橋駅で降りる際は、西船橋寄りの車両に乗ることをおすすめします。また、東京メトロ半蔵門線・千代田線・丸ノ内線・都営三田線を利用する場合は、大手町駅のC2a出入口が会場の最寄りとなっています。

 報道では、6月後半のワクチン接種の予約件数が、準備された枠数に対して伸び悩んでおり、その原因のひとつとして会場まで向かうのが負担という意見もあるそうです。輸送体制は確保され、スマホアプリで接種会場やPCR検査の実施施設までの案内を行うサービスも提供されているなか、ワクチン接種が社会に浸透するまで、まだ少し時間がかかるのかもしれません。

【了】

【バスがフル稼働!竹橋駅が目の前?ワクチン会場の様子】

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